小5男子・竹田大鷹が全勝優勝…竹田ツインズが大熱戦…わんぱく相撲焼津場所
◆報知新聞社協賛◇第39回わんぱく相撲焼津場所(19日・焼津市営相撲場) 小学1年から6年の男女100人が参加して行われた。5人のリーグ戦で争った5年男子の部では、竹田大鷹(たいよう)が双子の弟・海鷹(かいよう)=ともに豊田=との対戦を制するなど4戦全勝で優勝した。男女4年生以上の優勝者は、6月8日に三島で開催される県大会に出場。そこでの上位(男子4位、女子3位まで)が男子は8月4日(両国国技館)、女子は9月22日(愛媛県武道館)に行われる全国大会への切符を手にする。 *** 土俵の周囲で見守る人たちが引き込まれる熱戦だった。竹田ツインズは互いにまわしを取りながら激しい攻防を繰り返し、最後は大鷹が勝ち名乗りを受けた。相撲初挑戦で優勝した兄は「練習では海鷹に負けてばかりだったのに…。優勝してうれしかったのと、申し訳ないという気持ち」と3位だった弟を気遣った。 3歳から習っている柔道では、ともに藤枝柔道倶楽部に所属。体重50キロほどと似た体格で柔道でも対戦はあった。大鷹は昨年、県レベルの大会で2位の実績もある。兄・大和さん(21)は加藤学園高3年の21年、柔道の県総体男子100キロ超級で優勝しており、まさに「格闘一家」だ。焼津場所に出場歴がある父・紳助さん(42)は2人を土俵に送り出し、違う競技の経験を積ませた。 兄は、相撲での全国大会へ挑戦権を手にした。「強い人がいっぱいいた中で勝ててよかったです」。弟の思いも胸に秘めて、県大会でも力強く勝ち上がる。 (武田 泰淳) 〇…4年女子は出場2選手のうち1人が欠場し、渡辺ひかり(黒石)は戦わずして優勝決定。その後に行われたエキシビションでは、5年生を破って1位になった。昨年は相撲とレスリングの全国大会で優勝した実力の持ち主。「またどっちでも優勝できるように練習したいです」。トランポリンを合わせて3競技に取り組むマルチ選手は将来が楽しみだ。 〇…6年男子は犬塚迅翔(はやと、高洲)が、昨年のわんぱく相撲全国大会16強の強さを見せ、3年時から4連覇を飾った。予選リーグ初戦でいきなり黒星を喫したが、「(相撲クラブの)コーチから切り替えていこうと言われました」。その後は低く速い立ち合いで圧倒。「県大会でも勝ち進んで、また全国に行きたいです」と気合の入った表情で誓った。 3年男子・小長谷翔馬(2連覇。父・洋喜さんは相撲、バレーの経験者)「家でパパと練習していて、強くなったかを大会に出て確かめています。もっと楽々と相手を倒せるように強くなりたい」 2年女子・藁科冴依「1年生の時は2位だったので、今日はうれしいです。お父さんとお母さんが応援に来てくれて、心にいっぱい力が入りました」 ◆わんぱく相撲焼津場所の優勝者 【男子】▽1年 宮尾カイト(港)▽2年 曽木春生(和田)▽3年 小長谷翔馬(高洲)▽4年 浜村虎徹(葉梨)▽5年 竹田大鷹(豊田)▽6年 犬塚迅翔(高洲) 【女子】▽1年 渡辺さくら(黒石)▽2年 藁科冴依(焼津東)▽3年 木村亜梨沙(豊田)▽4年 渡辺ひかり(黒石)▽5年 芹沢純麗(豊田)
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