オリックス6連勝 曽谷が奪三振ショー!自己最多12Kで6回零封 “プロの洗礼”浴びた阪神に痛快雪辱
◇交流戦 オリックス4-0阪神(2024年6月11日 京セラD) オリックス・曽谷が2年目の成長を示す奪三振ショーを演じた。無四球で自身初の2桁となる12三振を奪い、6回7安打無失点で4勝目。ルーキーだった昨季6月14日の対戦で3回2/3を5安打6失点と、プロの洗礼を浴びた阪神打線に雪辱した。 「去年と一緒のことを絶対しないという思いで投げた。それ(奪三振)よりはチームが勝つことが一番気持ちいいです」 最速151キロの直球に加え、スライダーとフォークの切れ味も抜群。4回1死一塁から5者連続三振を奪うなど快投を演じた。1点リードの6回2死満塁ではマウンドに駆け寄った厚沢投手コーチに「一球、一球勝負だ」と気合を入れられ、ギアチェンジ。100球目のスライダーでミエセスを見逃し三振に仕留め、雄叫びを上げた。 「腕をしっかり振れた結果。全部出し切りました」 自慢のスライダーは「球速は少し落ちたかもしれないですけど、縦の意識を強めに。横にブレないように」と、昨季から改良を加えた。「変化球でしっかりボール球やストライクゾーンに操れている。真っすぐを待っている中で空振りとか、変化球を待っている中で空振りとか、パターンが増えてきている」。磨きをかけた投球術に、厚沢コーチからも「カード頭に出しても恥ずかしくないボールを投げている」と合格点をもらった。 前カードの巨人戦では同じ若手の斎藤、佐藤がプロ初勝利を挙げた。「自分も余裕ぶっこいている場合じゃない」と刺激を受け、離脱中の宮城と山下には「彼らの分(も頑張る)、ではないですけど、早く帰って来いよと思って投げている」と頼もしげに語った22年のドラフト1位左腕。痛快な虎狩りで、チームに今季初の6連勝をもたらした。(阪井 日向)