「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」初コンサート決定 〝宇宙に一番近いホール〟で10・6発進 アニメ放送50周年に実現
作曲家の故宮川泰さんが1977年に発表した「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」が10月6日に東京・ギャラクシティ西新井文化ホールで初演されることが21日、分かった。 組曲は74年に放送されたアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の劇伴音楽をもとに制作。フルオーケストラによってスケールアップした音楽は壮大な宇宙をイメージさせ、聴く者を圧倒。LPレコードは大ヒットした。 楽譜の紛失により約45分の完全体として演奏されることがなかったが、昨年12月に見つかり、宮川さんの長男で作曲家、宮川彬良(あきら)氏(63)の監修で組曲が完全に復活。アニメ放送50周年の節目に、プラネタリウムを併設する〝宇宙に一番近いホール〟で初演されることが実現した。 初コンサートの音楽監修は彬良氏が務め、かねて「演奏したい!」と熱望していたヤマトファンのプロオーケストラ「おーけすとら・ぴとれ座」の座長で指揮者、池田開渡氏がタクトを振る。 ヒロイン・森雪の声を担当した麻上洋子こと講談師、一龍斎春水(71)は「宮川先生とはお話しする機会はありませんでしたが、飄々としたいつも楽しげなご様子は遠くながら拝見したことがあり、ヤマトの音楽の源をのぞかせていただいたようでした」としみじみ。「さまざまな宇宙空間でのシーンに、ある時は優しく、ある時はドキドキ、また荘厳重厚な響きに想像を広げて感動していました」と宮川さんの音楽に思いをはせた。