埼玉HO堀江翔太、本拠地ラストゲームで7試合ぶり先発/リーグワン
ラグビーのリーグワン1部で、1位でプレーオフ(PO)進出を決めている埼玉は27日、12位の花園と熊谷ラグビー場で対戦する。出場メンバーが25日に発表され、今季限りでの現役引退を表明しているHO堀江翔太(38)が7試合ぶりに先発に名を連ねた。本拠地でのラストゲームは、チームで通算出場200試合目の節目。自ら白星で祝う。 熊谷ラグビー場に隣接する埼玉の練習グラウンド。約1時間の全体練習で体を動かしたHO堀江が、自身の本拠地ラストゲームに向けて決意を口にした。 「いいゲームができるように。見ている人に楽しんでもらえるようなプレーがしたい」 27日の花園戦は前節のトヨタ戦(○40-7)からスタメンを12人入れ替えた。「ラスボス」の異名を持つ堀江は途中出場が多いが、今季7戦ぶり2度目の先発入り。ゲーム主将も担うことになった。「誰が出てもチーム力が下がらないようになってきている」と層の厚さに自信を示し、開幕15連勝を見据えた。 元日本代表SH内田啓介(32)とともに、今季限りで現役生活に別れを告げる。リーグ最終節の横浜戦(5月4日)は大分での開催。その後のPOは準決勝と3位決定戦が秩父宮、決勝が国立競技場で開かれるため、ホーム熊谷での試合は花園戦が最後になる。 チーム功労者の花道を飾るべく、当日は堀江と内田が描かれ「FULL RESPECT」(フル リスペクト)と記された旗が来場者先着1万人に配られる。さらに、特設サイトで募集したファンから2人へのメッセージが、大型ビジョンで紹介される予定だという。チケットは既に約1万枚が売れている。 堀江にとって、チーム公式戦出場200試合目となる一戦。「チームの勝利に貢献したい」。ドレッドヘアを揺らしながら、ランやパスなど多彩な技を武器に日本代表歴代6位の76キャップを積み上げた実力を発揮する。(石井文敏) ★田中史朗をねぎらう 日本が1分け3敗で1次リーグ敗退に終わった2011年W杯ニュージーランド大会後の13年、南半球最高峰のスーパーラグビーに日本選手として初挑戦したのが堀江とSH田中史朗(東葛)だった。田中の引退発表を受け、堀江は「『日本ラグビーをどうにかせな』と一緒に海外に出てやってきた先輩なので、『お疲れさんやな』と思いますね」とねぎらった。 ■堀江 翔太 (ほりえ・しょうた)1986(昭和61)年1月21日生まれ、38歳。大阪・吹田市出身。小5でラグビーを始め、島本高から帝京大を経て2008年に三洋電機(現埼玉)入り。13年にはスーパーラグビーのレベルズ(オーストラリア)でプレーした。09年に日本代表初キャップを獲得し、W杯4大会連続出場など日本歴代6位の通算76キャップ。180センチ、104キロ。