無病息災願う水しぶき、福島・三春で奇祭「西方水かけまつり」
福島県三春町西方地区に伝わる奇祭「西方水かけまつり」は1日、同地区の塩釜神社近くの水田で行われた。地元の若者たちが激しく水をかけ合い、無病息災や子孫繁栄、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。 400年以上の歴史がある元日の恒例行事で、町無形民俗文化財に指定されている。伝統を継承する西方若連会の会員7人が大滝根川で身を清めた後、塩釜神社に参拝し、水の張った田んぼにそろって入った。 最初はバケツにくんだ井戸の水をかけ合うが、次第に田んぼの泥水までもかけ合うことから、別名「泥かけ祭り」とも呼ばれている。参加者は泥だらけになりながらバケツで水や泥をかけ合い、見物客から歓声が上がっていた。
福島民友新聞