【異変】彼岸花が咲かない…まつりがピンチ 季節外れの猛暑でイチゴは「葉焼け」 太宰府市では記録また更新 朝倉市は全国で最も暑く 福岡
FBS福岡放送
福岡県内は17日も各地で気温が上がり、太宰府市はことし59日目の猛暑日となりました。長引く残暑の影響で、各地で“異変”が起きています。 【画像】彼岸花が咲かない…まつりがピンチ 季節外れの猛暑でイチゴは「葉焼け」 太宰府市では記録また更新 朝倉市は全国で最も暑く 福岡
17日午後、太宰府天満宮を訪れました。 ■中村安里アナウンサー 「午後2時前の太宰府天満宮です。日差しが照りつけていて手元の温度計は39.6℃、体力を奪われる危険な暑さです。」 太宰府市では17日、36.8℃を記録し、ことしに入って59日目の「猛暑日」となりました。国内最多記録をさらに更新しました。また、朝倉市は37.8℃と全国一番の暑さとなりました。
長引く残暑で、農作物に異変が起きています。 ■石川農園・石川雄一さん 「ここから、だんだん枯れている状態で、毎日の暑さで焼けたと思う。8割ぐらいの葉っぱが焼けた。8年間やってきて初めて。」
福岡県広川町のイチゴ農家では、およそ1万3000株のうち8割近くの葉が変色したり、枯れたりしていました。1週間ほど前に、ハウスの日よけをするための遮光シートを購入しましたが、花が咲くのが遅れて需要が高まる年末時期の収穫量が減ることを心配しています。 ■石川さん 「11月ぐらいまで残暑が残れば、花芽も遅れてきたりしてしまうのかな。」
長引く残暑の異変は別の場所でも見られました。 ■中村安里アナウンサー 「こちらの河川敷に彼岸花が咲き誇るということですが、見渡す限り緑が広がっていて、彼岸花は咲いていないように見えます。」 福岡県宮若市の犬鳴川河川公園で今度の日曜日に開かれる「ヒガンバナまつり」。会場の公園には例年、9月中旬から10月初旬にかけて28万本の彼岸花が咲き誇ります。 しかしイベントを間近に控えた17日の時点で、咲いている彼岸花はほとんどありませんでした。ことしは記録的な暑さや雨不足の影響で、開花が遅れているといいます。
■犬鳴川みどりの会・来島 仁左ェ門鴻司 会長 「今までこんなことはなかったです。30年弱、始めから携わっていますが。来られた方に、あいすまんなと思います。」 彼岸花の満開は10月上旬となる見込みですが「ヒガンバナまつり」は予定通り開かれます。 気象台によりますと、この暑さは19日ごろまで続き、今週末には収まる見込みだということです。