急な気温変化に鼻水や咳…“寒暖差アレルギー”では? 医師「自律神経のバランスに注意を」
メ~テレ(名古屋テレビ)
寒さと暖かさが交互にやってくるこの季節、鼻水やくしゃみに悩まされる人が増えています。原因の一つとされる「寒暖差アレルギー」とは…。 13日の名古屋市はよく晴れて、半そでで歩く人の姿も。午後3時時点では最高気温22.8℃を観測し、暖かな一日となりました。 しかし先週は…。 8日の朝は8.5度まで気温が低下。さらに9日の朝は7.7度まで冷え込み、寒暖差がかなり大きくなっています。
寒暖差で自律神経の調節に乱れが
この寒暖差で、名古屋市天白区にある「松川クリニック」にも多くの相談があるといいます。 「“寒暖差アレルギー”と言うんですけど、一つの調節障害。自律神経の乱れと考えてもらえればいい。7度以上の気温の急激な変化で、体がついていけなくなるということだと思います」(松川クリニック 松川武平 医師) 「寒暖差アレルギー」とは、気温差が大きい季節特有の、鼻水やくしゃみ、せきが出やすくなる症状のこと。自律神経のバランスが崩れることが主な原因だといいます。 「自律神経は交感神経と副交感神経が調節して、気道を動かしている。その調節がうまく整わなくなってくる。気管支が広がったり狭くなったりする調節がうまく整わなくなって、気道粘膜が過敏になってくる。ちょっとした刺激があると反応してしまう」(松川医師)
医師「睡眠をしっかり取り、規則正しい生活を」
受診した女性は10日ほど前から、寒さを感じるとせきが出るようになったといいます。 「のどは赤くないし、いわゆる感染性の風邪ではない。やっぱり気候の変化だろうね」(松川医師) 「寝入りばなに、せきが続いているんです。朝晩がぐっと冷えて、昼間は何ともないんですけど、冷え込むとせきが出て、やはり“寒暖差アレルギー”じゃないかって。いま皆さんに多いと聞きます」(70代女性) メ~テレが「ウルフィアプリ」で、鼻づまりやくしゃみなどの症状が出る「寒暖差アレルギー」が最近あるかと聞いたところ、約半数の人が「ある」と答えました。実際に多くの人が寒暖差に悩まされているという結果になりました。 では、どのような対策が有効なのでしょうか? 「まずは睡眠をしっかり取って、規則正しい生活をする。ストレスを受けていると自律神経のバランスが乱れやすくなってくるので、こういう気候の変化に影響して症状が出てきやすい。子どもたちの場合は、温めるより、若干体を冷やした方が、自律神経の緊張が整うので、早く気候の変化に慣れていく体を作ることが大切です」(松川医師)