リスクヘッジするか、攻めるか…投資のプロに聞く目的別「オルカン」と持ちたい「もう一つの投資信託」
リスクを減らすならば、株だけに投資するのではなく、債券やREITなど値動きの異なる資産に投資をするというのが王道ですが、今回は「株」への投資を前提として、工夫していくことを考えます。 1_通貨や地域分散を考慮するなら「日本株インデックスファンド」「除く米国インデックスファンド」 上述の通り、オルカンは日本株の割合が数%であり米国株偏重です。また、外国株はその国の通貨で購入するため、外貨の割合が大きく為替変動リスクも高くなっています。 よって、通貨や地域分散を考慮しながら、資産増を狙うならば日本株インデックスファンドに投資するのが一つの手でしょう。 2_積極的にリスクを取るなら「米国株インデックスファンド」 一方でオルカン以上にリスクを取りたいと考えている人もいるかもしれません。その場合は、オルカンに加えて、米国株インデックスファンドに投資するという手があります。 3_値上がり益&分配金狙いなら「高配当株ファンド」 暴落や下落相場への耐性を上げたい、値上がり益&分配金を狙いたいということであれば、オルカンに加えて、「高配当株ファンド」に投資するのもひとつの手です。 新NISAで高配当株ファンドに投資をすれば、一生涯非課税で分配金を受け取り続けることができます。 しかし、リスク許容度に合っていれば、オルカン1本でも全く問題はないかと思います。一方で、オルカンの特徴やリスク・リターンを踏まえ、リスクヘッジしたい、よりリスクを取りたいということであれば、組み合わせるのも面白いでしょう。 有料版「FRIDAYサブスク」では、目的別や狙うタイプ別に「オルカン」と合わせて持ちたい「もう一つの投資信託」とその訳を【実名銘柄入り】で詳しく紹介しています。 取材・文:頼藤 太希(よりふじ・たいき) マネーコンサルタント (株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に起業。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)など書籍90冊、累計150万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。X(旧Twitter)→@yorifujitaiki
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