【ガールズケイリン】児玉碧衣 ホームバンクG1に「間に合った感じ」…G1久留米オールガールズC
◇第2回オールガールズクラシック(G1)26日・初日、久留米 児玉碧衣(28)=福岡・108期=が26日、12Rティアラカップに出走する。 やっと、やっと児玉らしい輝く笑顔が戻った。2場所前の玉野で完全優勝はしたが、どこかしっくりこなかった。「サドルとかハンドル周りを師匠(藤田剣次)に見てもらったら、相当ずれているのがわかったんです」。レースが終われば自転車を次の開催場所に送るため、微妙にサイズ感が狂っていた。しっくりこなかったバランスも前回の松山3連勝で払拭できた。 2月、人生で最悪の時期を迎えた。入った飲食店で食べた生がきにあたりダウン。胃腸炎で3日間、寝込んだ。だが、大好きな生がきへの未練は断ち切れず、良くなってから食べたらまた、あたり悶絶した。「最悪でした。治るまで家でジッとしていたら、やる気が起きなくなって、ゴロゴロしているかゲームをしているだけ。本当に引退を考えました」。1か月間、家に引きこもり、外にも出なかった。もちろん、自転車にも乗らなかった。 それでも勝負師としての本能が黙っていなかった。徐々に戦う気持ちが高ぶり、トレーニングに没頭。復帰は3月の別府。だが、なまった体は想像以上にひどかった。決勝には進んだが1勝もできず途方に暮れた。続く「ガールズケイリンコレクション」も最下位に沈んだ。しかしこれで目が覚めた。本腰を入れて練習、競輪に取り組んだ。 「状態は80~90%。間に合った感じですね」と自信ありげ。自信だけではなく「大阪で5月にあるイベントの抽選に当たったんです。私、ついてますね」と児玉本来のポジティブな言葉で締めくくった。
報知新聞社