被団協のノーベル平和賞祝うトーク「戦争をやめることが一番大事と世界に伝えたい」…長崎の地球市民フェス
音楽ライブなどを通して平和について考えるイベント「地球市民フェス2024」は最終日の24日、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)のノーベル平和賞受賞を記念するトークセッションが行われ、被爆者と市民が一緒に受賞決定を祝った。 【写真】ノーベル平和賞授賞式に出席する被団協の代表委員・田中重光さん「核兵器なくす運動の波を世界中に」
会場の長崎スタジアムシティで開かれたトークセッションには、被団協から代表委員の田中重光さん(84)、代表理事の横山照子さん(83)が参加。イベントを主催する核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会の朝長万左男委員長(81)、総合プロデューサーの林田光弘さん(32)と壇上に並んだ。
4人は12月10日にノルウェー・オスロで行われる授賞式に参加する予定。横山さんは「長崎に証言の場を作ってくれた皆さんと一緒にいただいた賞だと思う。本当にありがとうございました」と市民に感謝を述べ、田中さんは「戦争が拡大している中で、声を上げて戦争をやめることが一番大事だと世界に伝えたい」と授賞式への意気込みを語った。
朝長さんは「地球市民の中核は被団協。若い人たちは被団協の活動を見習って、長崎からまた新たな発信をしてほしい」と呼びかけた。