ナオミ・ワッツ、ハリウッドの悪しき慣習「相性テスト」のエピソードを暴露 アン・ハサウェイに続く
先日、アン・ハサウェイが雑誌『V』のインタビューでハリウッドの慣習「ケミストリーテスト」について暴露し、マスコミを賑わせた。アンによると2000年代、相手役の候補に上がっている「10人の男性たちとのケミストリーを見るためにイチャイチャさせられた」という。そこでアンといい感じに見える、つまり相性のいい男優を相手役に選ぶという仕組みである。
この慣習をナオミ・ワッツも経験したことを告白した。雑誌『ハリウッドリポーター』が恒例企画「アクターズラウンドテーブル」で、ナオミとジェニファー・アニストン、ニコール・キッドマン、アンナ・サワイ、ジョディ・フォスター、ブリー・ラーソン、ソフィア・ベルガラの対談を開催した。その中で司会者がアンのエピソードに言及するとナオミが「同じ経験を一度だけした。とても気まずかった」と話し始めた。「相手はとても有名な俳優だった。カットの声が聞こえず、そのまま続いたので腹が立った」とコメント、事前にケミストリーテストだと知らされていなかったことを暴露した。「それから(制作側は)オーケー、オーケーって。私たちは2人とも『ごめんなさい、これがケミストリーテストだとは聞いていなかった』って感じだった」。ナオミはそのオーディションで不合格だったと話している。
ちなみにニコール・キッドマンはケミストリーについて「作るものではない。スクリーン上で生まれるもの」と指摘。「それに撮り方というものがある。ケミストリーに頼るのは怠慢だと思う」と厳しい意見も口にしている。ジェニファー・アニストンもこの意見に同意。さらにオーディションで緊張しやすい自分のようなタイプの俳優にとって「『さあ、見ず知らずの人とイチャイチャして』なんて言われることはとても居心地が悪い」と語っている。「それに『さあケミストリーを作りましょう、いい? スタート!』みたいなのは違う」と語っている。アンのコメントをきっかけに発覚、物議を醸しているケミストリーテスト。経験している女優はまだまだいそう。