ジャクソン5のティト・ジャクソンが70歳で死去
現地時間2024年9月15日、米エンターテイメント・トゥナイトがジャクソン5の創設メンバーであるティト・ジャクソンが死去したと報じた。享年70歳だった。 ジャクソン家の長年の友人であり元マネージャーのスティーヴ・マニングによると、ティトは米ニュー・メキシコ州からオクラホマ州へ運転中に心臓発作を起こしたとみられ、その後死亡した。後にティトの息子シギー・ジャクソンが彼の死を認めたと米ピープルが伝えたが、現時点では公式な死因は発表されていない。 ティトはジャクソン家の音楽的成功に欠かせない存在だった。彼は兄弟のマイケル、ジャーメイン、マーロン、ジャッキーとともに、1960年代にジャクソン5を結成した。彼らのデビュー・シングル「I Want You Back」(邦題:帰ってほしいの)はたちまちセンセーションを巻き起こし、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で1位を獲得した。その後、ヒット曲「ABC」や「I'll Be There」も同チャートで首位を獲得し、グループは1997年に【ロックの殿堂】入りを果たした。 ジャクソン5での活動以外にも、ティトはソロ活動も続け、2016年にデビュー・アルバム『ティト・タイム』をリリースした。 シングル「Get It Baby」は米ビルボードの“Adult R&B Airplay”チャートで19位を記録した。 そんなニュースの中、ティトの息子たちであるTJ、タージ、タリルは、インスタグラムで悲しみを共有し、心のこもったメッセージでこの訃報を認めた。「私たちの最愛の父であり、【ロックの殿堂】入りを果たしたティト・ジャクソンが亡くなったことを、悲しい気持ちで発表いたします。私たちはショックを受け、悲しみ、打ちひしがれています。私たちの父は、すべての人とその幸福を気遣う素晴らしい人物でした」と彼らは綴っている。 そして、「彼を伝説のジャクソン5のティト・ジャクソンとして知っている人もいるでしょうし、“コーチ・ティト”や“パッパ・T”として知っている人もいるでしょう。それでもやはり、彼が亡くなったことは非常に大きな喪失感をもたらすでしょう。私たちにとって、“ティト・タイム”(ティトの時間)は永遠に続きます。父がいつも説いていたことを忘れないでください。それは“互いに愛し合うこと”です。愛しているよ、親父。あなたの息子たち、タージ、タリル、そしてTJ」と締めくくった。 また、ジャクソン5のドラマーだったジョナサン・“シュガーフット”・モフェットもFacebookで深い悲しみを表明した。「今夜、私の心、精神、魂には大きな悲しみが満ちています。このがっかりするニュースを受け取り、耳にしたことに私は唖然とし、打ちのめされています。私は血縁の兄弟のようにティトを愛しています。甥っ子たちの3T、そして孫たち全員のことを心と精神で思っています。みんなのことをとても愛しています。みんなは私の第二の家族です」と彼は綴った。 モフェットはさらに、「敬愛するお母さん、心から愛しています。ティト・ジャクソン、兄弟よ、永遠に、これからも愛しているよ」と、ティトの母親であるキャサリン・ジャクソンをはじめとするジャクソン一家への愛とサポートを語った。 ジャクソン一家は悲劇と無縁ではなく、2009年にはティトの弟のマイケル・ジャクソン、2018年には父親のジョー・ジャクソンが89歳で亡くなっている。 亡くなる数日前、ティトはドイツのミュンヘンにあるマイケルの記念館を兄弟たちと訪れ、SNSに、「ミュンヘンでの公演の前に、兄弟のジャッキー、マーロン、そして私は、愛する弟マイケル・ジャクソンに捧げられた美しい記念館を訪れました。私たちは、彼の思い出だけでなく、私たちが共有するレガシーをも称えるこの特別な場所に深く感謝しています。彼のスピリットを生き続けさせてくれてありがとう」とメッセージを投稿したばかりだった。