「あ、漏れそう」我慢できない “急な尿意”に何度もトイレ…それ「過活動膀胱」かも 20歳以上の約1300万人がかかる疾患 男性「チョイ漏れ」女性「力み漏れ」 約8割は尿に関する症状を訴え 家庭でできる対策は
本名アナ あらためて過活動膀胱というのはどういった状態を指すのでしょうか。 橋本院長 簡単にいうと、オシッコが頻繁に出る(頻尿)、急な尿意がある(尿意切迫感)、オシッコが漏れる(尿失禁)といった症状ですが、過活動膀胱は少なくとも3か月以上持続する場合に診断されます。 しかも、例えば膀胱炎や膀胱がんなど他の疾患による症状ではないことが確認された上で診断されます。 本名アナ 私自身は、この中でいうと尿意切迫ですね、急激にきますね…。 橋本院長 特に高齢になるとよく感じる症状だと思います。私ももう後期高齢者になって、こういう症状を強く感じるようになりました。 ■原因は加齢だけではない 他の病気や生活習慣との関係も 本名アナ たくさんの方がそういった状態であるということなんですけれども、原因として加齢というのはよく言われますけれども、他にもあるんでしょうか はしもとクリニック 橋本成史 院長 やはり加齢になると、確かにそういう症状は増えてくるのですが、それだけが原因ではなく、やはり神経系の病気、あるいは尿路自身の問題で尿路のどこかに病気があって起こる場合もあるし、ライフスタイルやホルモンの変化、遺伝的な要因などが複合的に関わっています。 ※尿路=腎臓から膀胱、尿道のライン 本名アナ これはたかがオシッコと侮るなかれで、例えば原因ががんなどの重篤な病気なことってあるんでしょうか。 橋本院長 はい、おっしゃる通りです。ところが、しもの話ですから非常に相談しにくい部分があって、なかなか友達同士でしゃべる人も、ちょっと恥ずかしいから嫌だとで、なかなか病院に行かない方が多いみたいですね。 本名アナ 男性の場合は前立腺がありますが、前立腺がんや前立腺肥大といったものとの関わりはあるんでしょうか? 橋本院長 はい、あります。だから、前立腺肥大症に、過活動膀胱が合併することもありますので、そのあたりは専門医でないとちょっと難しいと思います。 本名アナ やはりこれはきちんと診断していただいた方がいいわけですね。泌尿器科での診断はどういうプロセスになるのでしょうか? 橋本院長 頻尿と尿に切迫感と、尿失禁が続いてると、どうも治らないというので、しかも3か月続くということがあると、まず泌尿器科に行くとオシッコの検査をして尿路感染症がないかどうか調べて、その結果によってはエコー検査などをやって、他の泌尿器科の疾患を除外するわけですね。あとは問診で、非常に神経質な方かどうかとか、これまでに脳梗塞をやってるかとか、ある程度問診で想定できるので、しっかりその問診をするということでやっていきます。