【渡辺満里奈と苦手な片付け】部屋の乱れは心の乱れ。50代の片付けは終活への第一歩?
片づけたい。片づけたいとは思っているのよ。と時々少しだけ整理したりする。必要のない書類などを処分するだけでずいぶんスッキリしたと思い、この部屋を見るといつも「整理しなさいよ」と言う母に自慢したとき、 「どこがキレイになったのか全然わからない」 とズバリ言われ、不機嫌になったのは言うまでもありません。まあ、そうなんだけどさ。 長年共に仕事をしている、冷えとり靴下を作るw&fwのディレクター・三上(津香沙)さんは私の性格もよく知っていて、いらないものの仕分けと大掃除を手伝ってくれるといつも言ってくれていました。 「掃除するところ動画で撮ってさ、公開するとかすればいいんじゃない?」 そうか。SNSで大々的に公開するのは憚られるような汚部屋(by母)ではありますが、面白いかもね。なぜか「しっかりしてそう」とか言われがちな私の、しっかりしていない面を見せるって誰得かはわからないけど、撮ってみようかね。 それに私は、老後に向けて終活を始めたいと常々思っていました。ダウンサイジング。物を少なくして、身軽に、いつか私が亡くなるとき残された人たちになるべく大変な思いをさせたくないと。その第一歩を踏み出す日がようやく来たんだ!とやっと重い腰を上げることにしました。
助っ人は三上さんと、w&fwのスタッフ・Yさん。土曜日の朝10時に我が家に来てもらい、さっそく始めることに。長いこと手芸部屋で眠っていたGoProの出番です。待たせたね。リビングと手芸部屋にカメラを設置。さあ、始めるぞ。 まずは部屋の中にあるすべての物をリビングに出すことに。見た瞬間捨てていいと思った物はごみ袋へ。居場所を与えてもらえなかった物たちがこれでもかと溢れてきて、リビングの床は埋め尽くされました。三上さんは自身のお引っ越しで容赦ない物の捨て方をして手伝った人たちにおののかれ、一目置かれた方。私の物もバンバン捨てていってくれました。もうこうなったら 「あ、それは誰かが欲しいかも」 とか 「え、メルカリとかで売れるんじゃない?」 とか言っていたらたぶん一生終わらなかったのではないかと思われる多さだったので、もちろん確認しながらもありましたが、捨ててくれるのは有り難かった。こういうのは勢いが大切です。物を処分しすぎて後悔したという話も聞きますが、私に必要なものはもうそんなに多くないはずと判断し、覚悟を決めてのことだったので作業はどんどん進んでいきました。 昔の写真が出てきたときには危うく作業が中断しそうになりつつ、なんとか8時間かけて8割方終了。途中から動画どころではなくなっていました。 2回目はそこまで時間をかけず、すっかりきれいに。完璧です。引っ越しをするのかというくらいきれいになり、見えなかった床もデスクの上も、棚の奥も姿を現し、この部屋から目を背けて不機嫌になっていた自分が嘘のように、すっきりした気持ちになっていました。まさに自分の機嫌を取る行為でした。ひとりではこんなに早くやりきれなかったと思うので、助っ人のおふたりには本当に感謝。二度とこの部屋を汚部屋にしない!と心に誓い、置いておいて心が躍るほんの少しのアイテムをしっかり吟味して探しているところです。 SNSでの動画公開は幻になりましたが、終活への道を進み始めたのです。思っていた以上にワクワクしていますが、これまた物が溢れているクローゼットやパントリーを見て、少しゾッとしています。