巨人・菅野智之〝鬼門〟で存在価値証明 昨季未勝利の阪神戦、チームはサヨナラ負けも…8回途中1失点の好投
巨人・菅野智之投手(34)は18日の阪神戦(甲子園)で8回途中1失点の好投。勝ち負けは付かなかったものの、神宮の6回無失点投球に続き、昨季未勝利だった阪神相手への好投でローテーションにおける存在価値を高めている。 【写真】延長十回、サヨナラ打を放ちポーズをとる佐藤輝明 延長10回に守護神の大勢が1死も取れずに佐藤輝にサヨナラ打を浴びる痛い敗戦に、阿部慎之助監督(45)は「いつも紙一重。やっぱり去年のチャンピオンチーム。終盤の粘りはすごい」と脱帽。ただ、この日の先発のマウンドに菅野を送り出した首脳陣は万々歳だろう。なんといっても昨季は対阪神戦で0勝3敗、防御率5・40と最悪の相性だった相手。8回に失点し追いつかれたとはいえ、今季初対戦で被安打6、9奪三振、1失点の投球は十分に役割を果たしたといえる。 昨季は神宮で1回持たずに6失点KOされると登板機会が与えられず、同球場での防御率162・00が残ったが、その苦手意識も払拭し前エースは少しずつ存在感を大きくしている。 阿部監督が「この甲子園、全然負けた気がしないんだけどね」と話したように、昨季13試合で3勝10敗と大惨敗した敵地での今季初の3連戦で引き分けと僅差の連敗も、手応えを得たことは救いになる。 (片岡将)