根室市内でクマの目撃相次ぐ 納沙布岬周辺にも出没
北海道根室市内でクマの目撃が相次いでいる。20日には4件の目撃情報が寄せられ、うち3件は市内最大の観光地「納沙布岬」周辺に出没したもので、同一個体と思われる1頭が3度目撃された。別当賀地区では道道を横断する足跡が確認された。 納沙布地区の目撃は午前8時、同11時すぎ、午後1時50分ごろには、同地区に隣接する珸(ご)瑶(よう)瑁(まい)地区の建設会社近くで目撃された。目撃場所は望郷の岬公園駐車場近くで、周辺には北方領土資料館や食堂、北方館などが立ち、観光客が訪れる場所だ。 市は根室署と相談しパトロールを強化しているほか、同地区の防災無線を使って注意を呼び掛けている。また同日、同じ半島地区で実施された避難訓練は、クマの目撃情報を受けて内容を一部変更した。 別当賀地区での目撃は国道44号近くの道道別当賀酪陽線上に最大で幅15㌢、長さ24㌢の足跡が複数残されており、道道を横断した様子が見てとれる。 市内では今年度(20日現在)、すでに25件の目撃を数えている。過去最多100件の目撃を数えた昨年度は、5月末時点で11件だった。
釧路新聞