㊧フォームを確認しながら練習に励む小船＝知徳高㊨秋季リーグの静岡大戦で好投した東海大静岡の宮原＝松前球場

　24日に迫ったプロ野球・ドラフト会議。県勢からも指名候補として多数の名前が挙がる。知徳高の小船翼投手、東海大静岡の宮原駿介投手は県内の高校、大学球界を沸かせた注目選手。期待を胸に、運命の時を待ちわびる。 　■　198センチ本格派右腕　知徳高・小船「目標は160キロ超え」 　小船は198センチ、110キロの堂々たる体格から繰り出す快速球が持ち味の本格派右腕で、1年秋から主戦で活躍。今春の県大会では県内高校生歴代最速タイとなる152キロを計測し、着実にステップアップを重ねた。 　準々決勝で敗退した今夏以降はフォームの修正と瞬発力を上げるトレーニングに力を入れ、さらなる飛躍へ日々課題と向き合っている。 　6球団から調査書が届き、カウントを取れる安定性も評価されている。日に日に現実味が増し「ワクワクした気持ち」と当日を楽しみにする。「直球で押せる投手になりたい。目標は160キロを超えること」。夢見るプロの舞台でスケールの大きな投手を目指す。 　■　「プロで開幕1軍」目標に鍛錬　東海大静岡・左腕宮原 　大学日本代表候補合宿にも選ばれた左腕宮原は、目いっぱい腕を振る投げっぷりの良い好投手。最速は150キロまで伸び、順調な成長ぶりをうかがわせる。 　静岡学生野球秋季リーグの静岡大戦（12日）は直球で押して5回まで無安打投球。万全ではないコンディションだったが、狙いにいった中で奪った12三振は好感触だった。 　「ずっと目標にしてきた」とプロ志望届の提出に迷いはなく、この1年は「プロに行って開幕1軍に入ることを思い描いてきた」。自分のやるべきことを積み重ねてきた大学4年間に後悔はない。「ここぞの場面で任される存在になれたら」。目標の舞台で躍動するイメージはできている。 　■　ヤマハ、ハヤテにも注目選手　 　県勢では社会人野球・ヤマハの沢山優介投手（掛川西高出）、相羽寛太内野手（静岡高高出）、宮崎竜成内野手ら複数人が候補に挙がる。プロ野球2軍ウエスタン・リーグ、くふうハヤテも早川太貴投手らに注目が集まっている。高校生では県内屈指の強打者として注目された浜松商の曽布川ザイレン内野手もプロ志望届を提出している。