中国電力が2024年12月の再稼働を目指して準備を進める島根原発２号機について、原子力規制委員会は30日、２号機の管理手順などをまとめた保安規定を認可しました。これで10年半続いてきた再稼働に必要な審査が全て終了しました。 保安規定は、原発の運転管理手順など運用のルールをまとめたもので、「原子炉設置変更」、「工事計画」と並んで原子力規制委員会による認可は、島根原発２号機の再稼働に必要な条件のひとつです。原子力規制委員会は、中電が申請した新しい規制基準に適合させるための保安規定の変更を30日に認可し、2013年12月から始まった再稼働に必要な審査は全て終了したことになります。 認可を受けて中国電力は、「地域の皆さまにご安心いただけるよう、引き続き安全確保を第一に再稼働に向けて一つ一つの準備を着実に進めてまいります」とコメントしています。 原発が立地する島根県の丸山知事と松江市の上定市長は中電に対し、2024年10月の完成を目指す安全対策工事についても、安心と安全を最優先して対応するよう求めています。