日比野菜緒、1回戦敗退で目標のパリ五輪が遠のき、会見で涙を見せる
◆テニス ▽全仏オープン 第2日(27日、パリ・ローランギャロス) 【パリ27日=吉松忠弘】世界ランキング96位で、パリ五輪出場を今年の最大目標においていた日比野菜緒=ブラス=が完敗した。同80位のベルナルダ・ペラ=米国=に2-6、0-6の59分で敗れた。コートは違うが、2021年ウィンブルドン1回戦では、日比野がフルセットで勝っていた。それだけに、全く歯が立たない完敗に「自分が100%出しても、相手が120%出したら勝てない。どの選手でも、あれだけミスをしない日は少ない」と、がっくりだ。 1回戦敗退で、現在の世界ランキングを伸ばせる可能性が低くなった。五輪の出場権は、今大会終了後の6月10日に発表される世界ランキングで決まる。カットラインが70位前後と予想されるため、日比野はパリ五輪出場が厳しくなることに「2年前に調子を落とした時に、五輪を達成するために頑張ってきた」と言うと、思わず涙をぬぐった。
報知新聞社