【独自解説】「“夜寝られないぐらいの咳”が場合によっては4週間」中国で子どもを中心に呼吸器疾患が急増 遺伝的変異により薬への耐性も…「日本にも普通に影響はある」
また、別の感染症との同時感染も懸念されており、前述の北京市内の医師は、「これからは他の感染症との“同時感染”が比較的多くなるでしょう。インフルエンザ・アデノウイルス・RSウイルスの感染がかなり増えています」と話しています。北京市では、マイコプラズマ肺炎以外にもインフルエンザなどの(中国の)法定感染症の感染例が、11月上旬には1万4000例余りだったのに対し11月下旬には7万例を超え、約5倍に拡大。異なる感染症に同時感染することで、より重い症状になることも懸念されています。 Q.中国や日本でのコロナ対策のせいで、インフルエンザなどの呼吸器疾患の集団免疫がなくなったのでしょうか? (関西福祉大学 勝田吉彰教授) 「インフルエンザに関しては、ウイルスに接触する機会がなかったので、免疫ができなかったということはあるかと思います。しかし、コロナ対策を緩和したことによって、その他の病原体の『通り道』が拡大して、それまで通れなかったところが通れるようになったので、色んな感染症が同時にやってきているのだと思います」 Q.予防方法はないのですか? (勝田教授) 「感染対策としては、その道を狭くする必要があります」 Q“手洗い・うがい”ですか? (勝田教授) 「わたしたちは『かみかみ』と言っているのですが『換気・密集・会話・みんなで防ごう』(みんなで換気をして、密集を避け、至近距離やマスクなしの会話をしないことで防ぐ)ということです」 Q.中国で増加する「呼吸器疾患」ですが、日本でも流行する恐れはあるのでしょうか? (勝田教授) 「これだけ世界的に交通量(人の往来)が増えている状況において、普通に(中国の影響が)あることを前提に考えなければならないですよね」 Q.日本では薬不足も言われていますが、大丈夫ですか? (勝田教授) 「そこが懸念しているところです。インフルエンザも、マイコプラズマも特効薬の服用だけではすみません。熱で苦しんでいたら下げないといけませんし、咳が続いたら止めなければいけません。そこの薬が不足しているというのは、非常に懸念されます。日本政府は海外からの輸入も考えないといけないと思います」 (「情報ライブミヤネ屋」2023年12月4日放送)
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