「“楽しいうれしい”は分かち合いがしやすい」 かりゆし58ボーカル・前川真悟さんが飾らず送る被災地・石川へのエール
「人は食が満たされることが基本」という前川さんの思いから、食べ物や飲み物もすべて無料でふるまわれます。 みんながリラックスしたところで、ライブがスタート。前川さんのトークも軽快に進みます。 かりゆし58・前川真悟さん「遊び場へお帰りなさいませみなさま。きょうはみなさまと実験をしたい。」 「食べて飲んでいつもより大きな音で音楽を楽しんだら、人は幸せな気分になれるはず」そんな実験、粋な呼びかけに、会場はスタートから大盛り上がり。 かりゆし58・前川真悟さん「本当に楽しい瞬間にはお金なんかいらないよ」 続いて能登に寄り添うかのように歌ったのは、愛する人との別れを歌にした「電照菊」。 電照菊の光よ この暗闇を照らしてくれないか 大切な人がいつか 夜道に迷うことなく帰りつけるように (「電照菊」歌詞の一部) かりゆし58・前川真悟さん「人の痛みとか悲しみを理解するというのは、寂しいけれどそれはできないことだと思う。きょうも被災地に来たというよりかは友達の地元にごはんとBGMを届けに来た感じ。“楽しいうれしい”は分かち合いがしやすいから」 ライブに訪れた人「最初から『電照菊』が一番聴きたかった歌だったので感極まって」「最高!」「気持ちいい」 祖父母が珠洲市出身のエイトMANは、これまでボランティア活動や被災地の若者たちをライブに招待するなど、能登を応援してきました。金沢のライブでは、エイトMANもお客さんとめいいっぱい楽しみます。 エイトMAN「きょうは強制的って言葉は一切ない。まじめな言葉も一切ない。音に揺られながら」 「バンド活動では、人とのつながりを強く感じる」と話すエイトMAN。弟や義理の妹もステージで演奏します。 かりゆし58・前川真悟さん「最高ですよ。音楽性も最高だけどそれを兄弟家族で音楽をやっているというのが、愛があって絆があって、いちばん僕が理想だと思う形。これがエイトMANのコアなんだなって、尊敬している音楽家の一人です。尊敬している人間です」