今年こそテレビに出たい!地上波NGヒーロー「バカチンガー」/福岡県
一方で「地上波でなければ好きなことをやっていい」という”お墨付き”も得られました。バカチンガー、藤谷さん、香月さんで力を合わせ、YouTubeやSNSを駆使して活動する日々が始まります。「地上波NG」が逆に関心を集め、じわじわと知名度が上がり、自社以外のメディアで取り上げらるようにもなりました。
他局の関係者からは「狙って『地上波NG』にしたんでしょ?』と冷やかされることもあるそうですが、「本当に絵に描いたような上からのストップです」と香月さん。藤谷さんは「烙印(らくいん)を押されてからのスタートでしたが、かなり認知が広がってきました」と、逆風の中をともに歩んできた2年弱の手ごたえを語ります。
しかし、まだまだ道半ばです。2人は「地上波NGと言ったことを後悔する上層部の様子をいつか見てみたい」と愉快そうに笑います。
単独インタビューが実現!
バカチンガーへのインタビューを申し入れると、快諾されました。場所は福岡市のFBS本社です。実はバカチンガーは、ステージで派手なアクションを披露する他の多くのヒーローとは違い、自分の考えを自らの言葉でしゃべることができるのです。
――地上波NGのちょっと残念なヒーローと言われる気持ちは? いきなりその質問は、ばかちんがー! もちろん悔しいですよ。最初は、テレビにいっぱい出ましょうという話だった。何も悪いことをしていないのに、なぜ……。 ――デビュー後の活動を振り返って 人生は嫌なことがあっても、そこから良いことも生まれる。地上波NGになったことで様々な活動をして、いろいろな人に出会えたし、ある意味で良かったんじゃないかとも思う。だけど、そろそろ地上波NGはやめてほしい。もう2年近くたつからね。
――本当にSDGsに詳しいの? はぁ? ばかちんがー! 詳しいに決まってるだろう。SDGsのキャラなのに。記者さんは17の目標を知っていますか? ――いや、ちょっと困ったな…… SDGsの目標の第1は貧困をなくそう、第2は飢餓をゼロに。17番まで全部いきますか? バカチンガーが一番気になるのは12番目。つくる責任、使う責任、リサイクルの話です。詳しくなくてもいいんですよ。大事なのは「できることからする」だから。