敵だとしても友達を守りたい…第2次世界大戦下デンマークで苦悩する一家描く映画公開
第2次世界大戦下のデンマークを舞台にした映画「Before It Ends(英題)」が「ぼくの家族と祖国の戦争」という邦題で8月16日に全国公開される。 【動画】「ぼくの家族と祖国の戦争」予告編はこちら 本作は、第2次世界大戦の終戦1カ月前、ドイツを脱出した20万人以上もの難民がデンマークへ押し寄せたという事実にインスパイアされて作られた物語。1945年、ドイツ占領下のデンマークで、市民大学の学長ヤコブは500人以上のドイツ人難民を学校で受け入れるよう命じられる。彼らを助ければ周囲から裏切り者の烙印を押される可能性がある一方、応じなければ多くの難民が死ぬため、ヤコブと妻は深く悩む。そんな中、12歳の息子もドイツ難民の少女と交流を持ちつつあったが、彼女は感染病にかかってしまう。周囲の誰もが敵視するドイツ人を救うべきか否か、一家は決断を迫られることになる。 監督・脚本は「バーバラと心の巨人」のアンダース・ウォルターが担当。「ある戦争」「ゴースト・イン・ザ・シェル」のピルウ・アスベックのほか、ラッセ・ピーター・ラーセン、カトリーヌ・グライス=ローゼンタールがキャストに名を連ねる。本作は7月13日から開催されるSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024の国際コンペティション部門に選出された。 このたびYouTubeで公開された予告編は、列車で多くの難民がやって来るシーンからスタート。ヤコブとドイツ軍人が会話するさま、ヤコブたちが「ナチスの手先」と通行人に非難される場面、少女を抱えたヤコブの息子が「彼女を助けて」と頼む姿も収録されている。ポスタービジュアルには「友達を守りたい、敵であっても──」というコピーが添えられた。 スターキャットが配給を担う「ぼくの家族と祖国の戦争」は、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBIS GARDEN CINEMAほかで公開。 (c)2023 NORDISK FILM PRODUCTION A/S