テスラの自動運転支援システム、上海市が実証実験を許可-関係者
(ブルームバーグ): 米電気自動車(EV)メーカー大手テスラは、上海の一部路上で自動運転支援システム「FSD(フルセルフドライビング)」の実証実験を行う許可を取得した。事情を知る複数の関係者が明らかにした。中国で自動運転支援システムを提供する一歩となる。
情報の部外秘を理由に匿名を条件に語った関係者によると、浙江省杭州市も、テスラに実証実験を許可する可能性がある。実験はまず、テスラのスタッフによって実施されるという。
テスラの広報担当者はコメントの要請に応じなかった。上海市および杭州市の政府関係者もコメントの要請に応じなかった。
テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は約6週間前、予告なしに中国を訪問。その際、自動運転支援システム導入で原則承認を得たと伝わり、テスラ株価は急伸した。
中国では、自動運転支援システムが普及しつつあり、小鵬(シャオペン)や小米など、現地メーカーの多くが商品の売りにしている。
テスラは中国で、6万4000元(約139万円)の一括払いでFSDの注文を受け付けている。だが、中国では実際にFSDを作動することができないため、FSDのオプションを購入しているテスラ車所有者はごくわずかにとどまっている。
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原題:Tesla Gets Shanghai Approval to Test Advanced Driver Assistance(抜粋)
--取材協力:Charlie Zhu.
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