「北海道猟友会」が苦渋の方針 ヒグマの「駆除要請拒否」を検討 「ほかにどこへ頼んだら良いのか?」住民から不安の声も…駆除のための発砲めぐり猟銃所持の許可を取り消された問題が背景に
2021年、札幌・東区の住宅街にクマが出没し男女4人が重軽傷を追いました。 今回の問題を受け住民は。 「かなり大きかったので、おっかないですよね。猟友会が拒否したら、それはちょっと困りますよね」 「この家の前を通っていたので。でも、他にどこへ頼んだらいいんですかね。そこで、どうにかしてくれるなら、どこでもいいですけど」(いずれも札幌市民) 北海道東部で2019年から4年間にわたり、ウシ66頭を襲った「OSO18」。 5頭が被害にあった標茶町の農家は。 「標茶町の猟友会の人たちには、いろいろな面で助けてもらっていたので。シカの被害もひどい。民家の方にもクマが来ている。ハンターを大事にしてもらわないと」(標茶町の酪農家 佐藤守さん)
今回の問題について、野生動物管理学が専門の東京農工大、梶光一名誉教授は。 「誰が業務を依頼したのか、誰が周辺の安全確認をしたのか当事者がいる。警察や行政が表に出てこないで、依頼された側が処罰の対象になる。誰が責任をとるのかあいまいのまま、これまでの慣習で猟友会に依存し甘えてきた。何かあれば当事者に責任を負わすという、理不尽なことがあってはならない」(東京農工大学 梶光一名誉教授)
UHB 北海道文化放送
【関連記事】
- 怪物OSO18にアーバンベア…ヒグマの出没相次ぐ北海道 “駆除拒否”を北海道猟友会が検討 「駆除が難しい場所の判断をハンターに迫られ、責任を負わされるのは問題」猟銃所持の許可取り消し訴訟の高裁判決受け
- 【山林で頭部損傷の遺体】”ヒグマの箱わな”確認し山へ入った名ハンターの猟友会会長か―なぜ? 現場の状況(1)斜面に倒れていた(2)クマ出没ポイントだが痕跡なし… 北海道厚沢部町
- ”ヒグマ対策重点エリア”の三角山をハンター7人が巡視 ”痕跡”見つからずも…クマと人との「すみ分け」進める札幌市の「実施プラン」の一環
- 【砂川ヒグマハンター訴訟】「跳弾で弾道変わり建物に到達する恐れあった」ハンターの訴え認めた一審判決を札幌高裁が取り消し 公安委の"銃所持許可取り消し"認める判決…「クマ駆除に支障出る」とハンター上告へ
- 【集団暴行死】深夜の防犯カメラに『死亡した男子大学生と、逮捕された交際相手の女が歩く姿』 このあと大学生は“激しい集団暴行”受け死亡… 6人を「傷害致死」で逮捕 被害者のクレジットカードで女が買い物も