「生きた猫を…」吉本興業が“差し入れ”に新ルール、踏み切った背景に恐怖のプレゼント
8月27日、吉本興業の公式サイトで『所属タレントへのプレゼントについて』というタイトルで、差し入れに関する新ルールを発表した。 【写真】やりすぎ?当然?吉本興業が発表した差し入れに関する新ルール
霜降り明星のせいやは新ルールに理解
NGな差し入れの例として、「賞味期限が2週間を切った食品、飲料」 「開封済み、使用済みのもの/手作りのもの」「現金/金券(商品券、ギフトカード、クーポン券、カタログギフトなど)/航空券、新幹線チケットなどの交通チケット/その他有価証券」という一般的なものに加え、「動植物(ペット、昆虫など。ただし、生花は可)」といった一見あり得ないという項目まで記載されている。 古くから劇場に通う女性ファンは、「実際にあったケースなのでわざわざ記載したのでしょう」と語る。 「15年ほど前ですかね。東京・渋谷にあるヨシモト無限大ホールに通っていた女性が、昆虫を飼っている芸人に差し入れですと、生きた猫を渡したことがあったんです。しかもその猫がそこそこ大きくて、芸人はもちろん受け取りを拒否。それでも何度も出待ちで同じ猫を渡そうとするため、無限大ホールを出禁になっていました。でもその女性は劇場を変え、違う若手芸人に猫を渡そうとして、東京の劇場はすべて出禁になったと聞きました。どんな意図があったがわかりませんが、気持ち悪すぎますよね」 また「手作りのもの」に関しては、多くの芸人が被害に遭ってきたという。大阪在住の若手芸人『黒帯』が、YouTubeチャンネルで差し入れのルール変更について言及した動画で、 「貰ったクッキーの中に○毛がプワ~っと入っていたらしい」 と具体的な被害を紹介。元芸人は「20年以上前から手作りの差し入れではあるあるです」と苦笑する。 「昔はたまにテレビに出るレベルでも食えていない芸人は多かったですからね。ファンからいただいた手作り弁当やお菓子などを食べている人もけっこういたのですが、ある芸人が貰った弁当に入っていた卵焼きから、大量の毛が出てきたことがあって……。そこから売れていない芸人でも、手作りの差し入れは手をつけずに捨てるのが一般的になりました」 霜降り明星のせいやも、個人のYouTubeチャンネルで差し入れの新ルールについて言及。 「現金や商品券は直(営業)とか闇営業に繋がるんで」 と新ルールは芸人を守る上で必要なことだと理解を示した上で、過去に経験した怖いファンのエピソードを語った。一方でフリーで活動する芸人は、「差し入れする方法が変わるだけでは」と指摘する。 「現金や金券の差し入れができなくなっても、YouTubeやライブ配信をしている芸人であれば“投げ銭”という形で芸人を支援できますからね。またAmazonなどで“ほしいものリスト”を公開して、ファンに欲しいものをねだる芸人もいますよ」 差し入れの新ルールに関して芸人やファンからさまざまな声が上がっているものの、本当にヤバいファンやプレゼントを排除するという意味では有効かも?