住職の遠藤さんは愛知県出身の移住者。音楽が好きで境内での音楽イベントなども企画する

　浄土寺（今治市郷本町）で8月23日、「夏祭り」が開催される。（今治経済新聞） 　今回で13回目を迎える同祭。西日本を中心に全国各地に伝わる「地蔵盆」にちなみ、毎年8月下旬に行っている。地蔵盆とは地蔵菩薩（ぼさつ）の縁日のことで、一般的には子どもが主役の行事とされている。今治も、浄土寺のすぐそばにある附嘱寺の本尊が地蔵菩薩であることから、古くから郷本町周辺で行われてきた。浄土寺の住職・遠藤大純さんによれば「以前は盆踊りや太鼓の演奏など、地域の人が多く集まり盛り上がる祭りだった」という。 【写真】夏祭りではグルメやライブを楽しめる 　当日は、「普段は寺になじみのない人にも来てもらえるきっかけになれば」と投げ銭ライブを行うほか、フード・ドリンクの出店などもある。スパイスカレー店「カレー食堂 種」（西条市）や梅酒造りを行う「徳長梅酒製造所」（徳島県吉野川市）、さとうきびを栽培している「ひろし農園」（西条市）など、今治市外からも多数出店する。 　シンガー・ソングライターユニット「タケヒロノウル」による投げ銭ライブも実施。広島を拠点に活動している家族ユニットで、ギターや歌のほか、ハンドパンやパーカッションなどの打楽器も取り入れ、「野生的で素朴なサウンド」を演奏するという。今治でのライブは今回が初。 　遠藤さんは「過去にはコロナ禍で中止になった年もあったが、ようやくコロナ禍前の水準で開催できるようになった。当日は近所の附嘱寺と常明寺でも夏祭りが開催され、屋台が出るなどしてこの地域一体が盛り上がる。いろいろ巡って楽しんでもらえれば」と呼びかける。 　開催時間は16時～21時（ライブは19時～）。入場無料。浄土寺内の駐車場が利用できる。