京都で開催したウエイトリフティングの全日本ジュニア選手権 海洋高校の東楽映選手が高校新記録に続いて日本新記録を樹立!「世界選手権に出場するのが一番の目標!」
中学3年生から20歳までを対象としたウエイトリフティングの大会、全日本ジュニア選手権が京都で行われ、京都の高校生がとてつもない記録を出しました。 今大会注目の男子81キロ級に出場した海洋高校3年の東楽映選手の1種目目は、床に置いてあるバーベルを一気に頭上まで持ち上げて立ち上がる「スナッチ」です。 1回目の試技から大会記録を超える143キロに挑戦! この試技を軽々に成功させると、2回目で高校新記録となる148㎏を成功させます。 そして迎えた3回目の重量設定は、日本記録の153キロを超える154キロに挑戦。 この試技も成功させて日本新記録を樹立します。 続いて、床からいったん鎖骨の位置までバーベルを持ち上げ、次の動作で頭上に差し上げる「クリーン&ジャーク」の1回目は、大会新記録の175キロに挑戦します。 この試技を軽々成功! 2回目の試技でも184キロを成功させて迎えた最後の試技は、日本新記録の193キロに挑みます。 そして、この試技にも成功! トータル6回の試技を全て成功させる会心の試技をみせて、高校最後の大会に自ら花を添えました。 【声】海洋高校 東楽映選手(3年) 「今日の試合は自分の自己ベストをスナッチとジャークで1キロ更新することができて、地元開催ということもあって、多くの人の支えや応援があって、いい記録が出せたので、高校最後の試合だったので、いい感じで恩返しができた。 今後の目標はことし、日本選手権で優勝して基準記録である341キロをとって、世界選手権に出場するのが一番の目標で、大学では記録が1キロも多く伸ばせるように努力していきます。」 男子96キロ級には朱雀高校出身で日本大学の西川勝之選手が登場。 目の前で京都の後輩に日本新記録を見せられ、ギアがあがったという西川は、スナッチの3回目に日本新記録の170キロに挑戦! 地元の声援の後押しを受けながら、何度も失敗してきた170キロの壁を突破し、日本新記録を達成。 クリーン&ジャークでも日本新記録の206キロに果敢に挑戦しましたが、2回連続失敗に終わります。 しかし、2位とは85キロ差をつけて優勝を果たしました。 一方、女子では59キロ級に登場した鳥羽高校2年の植木友香選手に注目! 高校に入るまでは陸上競技をしていましたが、めきめきと力をつけてこの大会ではスナッチで1キロ、クリーン&ジャークでは3キロの自己ベストを更新。 4月から高校ラストイヤーとなる植木選手は、大きな目標を掲げてくれました。 【声】鳥羽高校 植木友香選手(2年) 「京都開催でいつもの倍以上のOB・OGの方や、京都の人たちがすごく声援を送ってくださったので、それが一番力になりました。 まずは全国選抜大会で1位になることを目標に、インターハイでも優勝して、自分の新記録を常に挑戦し 続けられるようにしていきたいと思います。」 この他にも男子55キロ級では、海洋高校3年の泊幸大郎選手がトータルでジュニア日本新記録で優勝、女子71キロ級では宮津天橋高校3年の下村愛里選手が、インターハイ3連覇を阻まれた香川中央高校の溝渕選手に競り勝ち、優勝で高校最後の大会を締めくくりました。