おおさか維新の会正式発表 橋下氏「大阪を副首都に」
大阪維新の会の橋下徹代表と松井一郎幹事長は1日午後、大阪市内のホテルで会見を行い、国政新党「おおさか維新の会」結成を発表した。橋下氏は「偽者の維新になってしまいましたから、本物の維新を作る必要があります」と語り「徹底した改革をおこなっていく」「国会議員をあつめにかかりますので、維新の党の国会議員とは激しい政治闘争になるかと思います」などと話した。
橋下氏「維新の党といろいろありまして」
冒頭、橋下代表は「維新の党といろいろありまして」と話し、「9月中は日本の国にとって重要な安全保障の法案審議があるため9月の国会中は党を割ることはしないと党の国会議員にメールをしました」と振り返った。 ただ、「今に至るまで維新の党を割ってはおりません」としたが、大阪府・市のダブル選挙もあり、維新の党が偽者の維新になってしまったと主張し「本物の維新をつくる必要があります」と述べた。 また「徹底した改革を行っていく」と宣言し、東京一極集中を改め、多極型、地方分権型の国家体制にかえていく「大阪を副首都にもっていきたい」「大阪を再生させていく」と続けた。
大阪の副首都を掲げ「本物の維新の会を」と主張
ただ、大阪再生だけが目的ではないとし、東京一極集中の現況から、第2極を大阪でつくり、日本の国の形をつくっていくこと。大阪の副首都、そして都構想を掲げ、本物の維新の会をつくろうと思うと述べた。 24日には結党大会を行うことも話し「国会議員を集めにかかりますので、維新の党の国会議員とは激しい政治闘争になるかと思いますけど、日本の国の形をかえるための『おおさか維新の会』」とした。 そういう政党を立ち上げ「偽者の維新の党から、本物の『おおさか維新の会』をつくる」と続けた。
副首都の狙いとは?
会見の中で、副首都について質問が飛ぶと、橋下氏は「日本は法律上首都の定めがない。なんとなく空気でね。霞が関で中央省庁の役人さんなんか、自分の周りしか見ていない」と話し「きちっと法律で首都、副首都を決めながら日本の中にエンジンを2つ作っていかないと、2極なんてつくれません。副首都という法律上、位置づけをして制度化をしたい」と意気込みを見せた。 また「大阪だけを繁栄とはおもってません。そこからさらに多極化をはかっていく。大きな岩をわるのに、いきなり全部はくだけない。いま一極集中で凝り固まっている状況を変えていこうとおもえば、東京に並ぶ大阪を作る。そして、道州制を考えながら多極化をはかる。そこで大阪都構想を実現していきたい。そういう意味から、聞きなれないかもしれないが『副首都』を掲げた」と続けた。 また「順序としては? 副首都をやってから都構想などですか?」との問いには「こんなの同時並行でやらないと。都構想の再編、大阪都庁つくって、国政政党おおさか維新の会の政治力で副首都をはたらきかけていく。本気でやった人はいませんからね。大阪副首都をしっかりもっていきたい」と話した。
人数集めの声かけはやめておこうと言ってます
会見の冒頭で「激しい政治闘争」という言葉が出たことについて、その意味を問う質問には「人間関係とかです」と少し笑って答えた。 また「国会議員の筆頭かくである馬場議員にいってますけど、メンバーが集まらないと改革の政治努力なんてできない。100~200人集めるのは無理ですからね。けど、最初の軸はしっかり芯とした軸でないと。最初の芯、軸の部分は絶対にやりきるんだというメンバーに集まってもらいたい。本気で地方分権やるかどうかですよ。だから人数集めはやめましょうとは言っている。とはいいつつ、人間関係の中で激しい引き抜き合戦になるかもしれません。ただ人数集めで声かけはやめとこうといってます」と続けた。