レジェンド級作品が軒を連ねる「オンライン日本映画祭2024」はきっと世界の期待を超える!
「あんたのおかげで久しぶりにPB&Jを食べることになるなんて、愉快なことだよ。住むところも違うから共通の話題もだんだん無くなっているのに、こんなふうにおしゃべりができることもね」 予想通りスペイン人のAが例の明るい声で話を切り出すと、他の友達が一斉に同意してくれた。頻繁に会うことはできないが、いつ連絡をしても楽しい大事なヤツら。
世界中が夢中になる! 「オンライン日本映画祭2024」が開催中
6月9日(日)未明、久しぶりのリモート食事会。場合によってはビールを一緒に飲むこともあるが、翌朝日本映画を輸入しようとする某社と諮問会の待ち合わせがあった筆者の都合で、酒を飲むのは自粛することにした。いくら週末が重なるとはいえ時間帯はまちまちだから、欧州や北米在住の友達などに負担をかけないためには、カリカリのトーストにピーナツバター、フルーツジャムを塗って食べるPB&Jサンドイッチが無難なメニューであった。 それでもコロナ禍という鬱な状況を乗り越えるために始めたリモートの集まりが、筆者が2020年からお世話になっている国際交流基金(JF)から聞いた素晴らしいニュースによって企画されたということがただうれしい。しかも、そのニュースが世界で最も長く、カバーする地域としてヨーロッパとアフリカ、アジア、南北アメリカ、オセアニアという、文字通り「5大洋6大州」を併せ持つ映画祭で、それが日本映画祭であることを考えると、日本映画専門の評論家として日本映画伝道師を自任する者として喜ばしい限りだ。JFが日本映画の魅力を海外に発信するプロジェクト「JFF(Japanese Film Festival)」の一環として6月5日(水)~7月3日(水)の4週間にわたって開催する「オンライン日本映画祭2024(Japanese Film Festival Online 2024)」がいつの間にか3回目(以下「3rdエディション」)を迎え、普段、筆者の活動拠点であるソウルが配信エリアに含まれていた1回目の時は、役員として経営に参加している地元メディアの編集局を動員し、広報をサポートしたこともある。