阪神D5位・佐野大陽が仮契約 元ちびっ子力士は「鳥谷さんが持っている連続出場記録を塗り替えたい」
阪神からドラフト5位指名された佐野大陽内野手(22)=日本海L富山=が15日、高岡市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金3500万円、年俸700万円で仮契約した(金額は推定)。小学生時代は相撲にも励み東海3位に入ったこともある。土俵で鍛え抜いた足腰で、鳥谷敬の1939試合連続出場(プロ野球歴代2位)を超えることを宣言した。 土俵で鍛え上げた足腰を武器に〝鳥谷超え〟を目指す。「美男」と称される高岡大仏をバックに記念撮影した佐野は、大きな大きな目標を掲げて虎入りする。 「鳥谷さんが持っている連続出場記録を塗り替えたいと思っています」 日本海L・富山の1年では堅実な守備と高い出塁率をキープした粘り強い打撃が目に留まり、NPB入りを達成。歴代2位の1939試合連続出場(1位は広島・衣笠祥雄の2215試合)を誇る鳥谷氏に憧れる若者は小学1年生で始めた相撲が体の基礎を作ったと明かした。 「野球も踏ん張るスポーツ。踏ん張り方や足の使い方は四股が基礎になっていると思います」 野球と並行して6年間続けた。週末は朝から夕方までグラウンドでボールを追い、夜に相撲に励むスケジュールをこなして強くなった。東海で3位になったこともあり、両方に真剣に向き合った日々が今に生きている。 入団する阪神では森下が今年1月の自主トレで相撲部屋に体験入門し、柔軟性の課題を再確認するなど、下半身強化にはうってつけだ。加えて身についたものに「根性」を挙げ「こんなに近い距離でぶつかる。その怖さっていうのは小さい時から養ってきたので、野球のことであんまり痛がったりはないですね」と早くも〝鉄人イズム〟をにじませた。 今でもストレッチでは四股や股割りをこなし、柔軟な足腰を維持。独立リーグの1年で結果を残してプロ入りをつかんだ新星は本職の遊撃に加えて「試合に出続けたい目標があるので、どこでもできるように準備をしたい」とマルチな活躍を見据えた。 「チームの戦力として必要とされる選手に、一日でも早くなりたい」