都議補選、9選挙区で28日告示…都知事選と同じ7月7日に投開票
東京都の江東区、品川区、中野区、北区、板橋区、足立区、八王子市、府中市、南多摩の9選挙区の都議補選(各欠員1)が28日、告示される。都知事選と同日の7月7日に投開票される。
都選挙管理委員会によると、同じ日に9選挙区で都議補選が行われるのは、記録が残る限り過去最多という。
これまでに立候補の意向を示しているのは、江東区で4人、品川区で4人、中野区で4人、北区で4人、板橋区で4人、足立区で2人、八王子市で2人、府中市で3人、南多摩で3人。
南多摩選挙区、周知図る…急きょ追加
今月16日に都議が死去したことに伴って、急きょ補選が行われることになった南多摩選挙区。選挙区を構成する多摩、稲城両市では21日から知事選の期日前投票が始まったが、28日に告示される都議補選の周知は進んでおらず、両市の選挙管理委員会はPRに力を入れるとともに、二重投票のミスが生じないように工夫を凝らしている。
多摩市選管によると、知事選の入場整理券は20日の告示前に各世帯に届けられている。新たに都議補選の整理券を作成・配布する余裕はないため、知事選の整理券があれば補選にも代用できるようにした。
ただ、都議補選の期日前投票は29日までできないため、知事選の期日前投票に訪れた有権者には市選管職員が補選もあることを周知しているが、「8~9割は補選のことを知らずに来ている」(担当者)という。24日に市役所の投票所を訪れた男性(77)も「都議補選のことは知らなかった。また投票に来る」と話した。
知事選の期日前投票を済ませると整理券は回収されるため、市選管は、知事選の投票を済ませた人の整理券を紫色の用紙にコピーして手渡している。その用紙を都議補選の投票で持参すればスムーズに受け付けでき、市選管担当者は「色つきの用紙にすることで投票所の担当者の注意を喚起し、知事選の二重投票を防ぐようにした」と狙いを説明する。
一方、稲城市でも、知事選の期日前投票所の受付で、訪れた有権者に「東京都議会議員選挙(入場整理補助用)」と記された用紙に名前などを記入してもらった上で配布し、改めて都議補選の投票に来てもらえるようにしている。
このほか両市は、臨時の市報やチラシを各世帯に配布するなどして、都議補選が行われていることを周知している。