漫画家・山田圭子氏、映画化めぐり“スポンサーへの忖度”に困惑「やればやるほど変になった」 実現せず安堵
漫画家の山田圭子氏が1日、自身のX(旧ツイッター)を更新。自身の作品に映画化の話が持ち上がった際のエピソードを披露した。 【画像】実際のサイトも紹介『となりのナースエイド』原作者が“ネットの声”に注意喚起 山田氏は「実はちょっと昔に私にも映画化の話が来て、監督にもお会いしたし製作委員会まで立ち上がったんだけど、シナリオがキャラの名前とキモの設定以外まるっきり違うので困惑し…。ドジでポワポワしてるヒロインが天才少女になるし、スポンサーへの忖度でサッカー部が自転車レースになるし」と内容面での大幅な変更を求められたと回顧。 続けて「シナリオは9回修正を要求したんだけど、やればやるほど変になった。いまにして思えば私が根負けしてOK出すのを期待していたのかもしれん…。企画は頓挫しましたが、完成しなくて良かったですよ。映画の話が来たのは紙単行本が絶版になったあとの話で、出版社のメディア事業部が窓口になり交渉してくれるような状況じゃなかった。盾になってくれる人はいないし、不安で。私に出来るのは脚本を突き返して直して貰うことだけだった」と記した。 その上で「あれから結構時が流れ、出版社の傘の下にいなくても自己判断で行動し、個人配信のデータも普通に作れるようになった。一つの居場所を無くしても作品ごとに頼れる人々が必ず現れる。一人じゃなくなった。それだけで十分幸せ。本当にやりたい仕事じゃないともう出来ない年齢になりつつある」とつづった。 日本テレビ系連続ドラマ『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんの急逝が、このほど伝えられた。同ドラマは、終盤の脚本を芦原さん自身が執筆した。これに対する反響などを受け、1月26日、芦原さんは自身のXに「今回のドラマ化で、私が9話・10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った」経緯を長文で投稿。文章は小学館と事実確認したとするもので、自身の原作への思いとともに、ドラマ制作前に「必ず漫画に忠実に」などの条件を確認するも、「当初の条件は守られず」と説明。 ラストには「最後となりましたが、素敵なドラマ作品にして頂いた、素晴らしいキャストの皆さんや、ドラマの制作スタッフの皆様と、『セクシー田中さん』の漫画とドラマを愛してくださった読者と視聴者の皆様に深く感謝いたします」と結んでいた。 28日には同投稿を削除し、「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」と記した。同内容を掲載していたブログにもアクセスできなくなった。29日に死去が報じられた。 日本テレビは「芦原妃名子さんの訃報に接し、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。日本テレビとして、大変重く受け止めております。ドラマ『セクシー田中さん』は、日本テレビの責任において制作および放送を行ったもので、関係者個人へのSNS等での誹謗中傷などはやめていただくよう、切にお願い申し上げます」とコメントしている。知念氏は、この件についてXで見解を記していた。 ■「日本いのちの電話」 ナビダイヤル:0570-783-556(午前10時~午後10時) フリーダイヤル:0120-783-556(毎日・午後4時~午後9時/毎月10日・午前8時~翌日午前8時)