『外科医エリーゼ』©yuin,mini/Surgeon Elise Project

　こんにちは、あるいはこんばんは。初回なので、まずは簡単に自己紹介と連載の趣旨を。筆者は2011年冬クール以降の新作TVアニメを大体観ているしがないライターで、この冬クールは大体75本を視聴中。そんな筆者にリアルサウンド映画部編集部から「“今やっているアニメで観るべきもの”を毎週紹介せよ」という依頼があったため、「【アニメ】神回・オブ・ザ・ウィーク」と題した連載コラムを持つことになった次第です。 【写真】第1話から話題を呼んだ『勇気爆発バーンブレイバーン』 　というわけでこの連載では、筆者が“神”と感じたり気になったりした作品のエピソードを毎週いくつか紹介していきます。扱う対象は前週月曜朝から日曜深夜（正確には月曜早朝。『闇芝居』とかあるので）に放送された作品。今週は、冬アニメの多くが始まった2024年1月3日～1月14日分です。もちろん“観るべきアニメ”なんて人それぞれ。イチアニメ好きのオタクの戯言として流しつつ、気になるものがあればチェックしていただければ幸いです。

『外科医エリーゼ』第1話「償い」

　今期も多い異世界／転生アニメですが、導入が工夫されているものが多くないでしょうか。筆者は同ジャンルにおける導入なんて、漫才コントにおける「それじゃコンビニやろう。お前店員な」「おお、わかった」みたいなお決まりのくだりみたいなもので、その後こそが肝心だと思っていますが、今期は「ゲーム内に入るならこれくらい凝った演出だと嬉しいよね」と思わされた『悪役令嬢レベル99 ～私は裏ボスですが魔王ではありません～』、過去のループ6回分をAパートで説明しきった『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』、そして驚きの展開続きだった『外科医エリーゼ』と、女性主人公ものにインパクトが強いものが続きました。 　あと女性主人公ものだと『最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。』も能天気そうなタイトルから想像できないほど、凝った作りなアニメっぽくて印象的です（総監督の山内重保さん絵コンテ／演出回だからかもしれない）。ただ、今のところ一番面白いのは、2話まで進んでもレベルアップしない『俺だけレベルアップな件』。