ベトナム人急増、ベトナム語で相談OK 「円滑な生活を送って」京都
京都市内に住むベトナム人が増えていることを受け、市国際交流協会(左京区)は行政関係の事務手続きを通訳し、外国人と行政職員のやりとりを支援する無料サービス「行政通訳相談事業」にベトナム語を追加した。「小さな疑問を解消し、円滑な生活を送ってほしい」としている。 事業は2007年に始まり、電話と市国際交流会館窓口での相談を受けている。住民基本台帳によると、23年12月末時点で、京都市の外国籍住民5万5434人のうち、ベトナム人は3番目に多い3729人(前年同期比602人増)に上る。留学のほか技能実習生の増加に伴うという。 協会はこれまで英語と中国語の2カ国語で対応していたが、今後もベトナム人が増加すると予想し、4月2日から毎週火曜の午前9時~午後5時にベトナム語での相談を始めた。ベトナム人留学生ら3人を相談員として採用し、相談日の午前と午後に1人ずつ交代で担当する。 電話相談は、利用者と相談員、行政職員の3人が同時に会話でき、疑問を速やかに解消できる。区役所などを訪れたベトナム人が窓口の行政職員と一緒に電話相談を利用することも可能だ。 相談を受けるだけではなく、ボランティアによる日本語教室、法律やビザの相談窓口なども紹介する予定という。事業を担当する濱屋伸子さん(56)は「難しい制度も多いが、正しく手続きできるようサポートし、困りごとをなくしていけたら」と利用を呼びかけている。市国際交流協会075(752)1166。