30分仕事術のススメ ~仕事は一気に片付けるより、毎日少しずつやるほうが早く終わります~(滝川徹 時短コンサルタント)
■「あえて1日30分しかやらない」
締め切りの心配をしなくてもいい理由は、もうひとつある。それは毎日30分だけ取り組むことで生まれる圧縮効果により、君が今抱えている仕事を終わらせるための総時間は圧倒的に減るからだ。今まで10時間かかっていた仕事も7時間で、3時間かかっていた仕事も2時間で終わり、どんどん仕事が片付いていく。 そのうち君は、私のように毎日鼻歌を歌いながら仕事をこなせるようになるだろう。時間的にも精神的にも余裕が生まれ、どんな事態にも対処できるようになる。毎日30分ずつ仕事に取り組んでいて、万が一締め切りに間に合いそうもない事態になったとしても。それこそ余裕をフル活用して一気に仕上げてしまえばいいのだ。 私は7年以上この「30分仕事術」を実践してきているが、締め切りに間に合わなくなり泣きそうになった経験は一度もない。それは私が無理な締め切りは基本的に引き受けないことと、圧縮効果により圧倒的なスピードで仕事をこなせていることが大きい。 「お前の会社がヌルいから、できることだろ」と考える人もいるかもしれない。その気持ちはよくわかる。ただ少なくとも私の同僚は毎日かなりストイックに働いている。彼・彼女らは少なくとも私のようには感じていないはずだ。それだけは言っておこう。 滝川徹 時短コンサルタント
【プロフィール 滝川徹・時短コンサルタント】
現役会社員であり、時短コンサルタント。1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に自身が所属する組織の残業を削減した取り組みが全国で表彰される。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。その体験を出版した『気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。』(金風舎)はAmazon1位2部門を獲得。時間管理をテーマにした講演やセミナー活動、書籍執筆、Yahoo! ニュースやアゴラの寄稿、SNSや動画配信などでタスク管理についての情報発信を精力的に行っている。