米国内の不法移民が「軍隊構築」、根拠を示さずにトランプ氏主張
Helen Coster Nathan Layne [ニューヨーク 23日 ロイター] - 米大統領選の共和党候補指名が確実なトランプ前大統領は23日、アフリカや中東などからの移民が米国民を「内部から」攻撃するために軍隊をつくっていると根拠を示さずに主張した。 ヒスパニックと黒人の住人が多いニューヨーク(NY)市サウスブロンクスで開かれた選挙集会で演説。米国に滞在する不法移民について再び扇動的なレトリックを用いた形だ。 トランプ氏は数千人の支持者を前に「ほとんど全員が男で、見た目は戦闘可能な年齢だ。彼らは軍隊を構築していると思う」と述べ、中国やコンゴ(旧ザイール)などからの移民を暴力的な脅威と印象付けようとした。 各研究によると、移民が犯罪行為に手を染める傾向が強いとは言えないことが分かっている。 トランプ氏は、大統領に再び選ばれれば「わが国史上最大の犯罪者本国送還作戦」を実行すると約束。根拠を示さずに、移民が黒人やヒスパニックの職を奪っているとも主張した。