暴力団側が出廷せず結審 暴力団事務所明け渡し訴訟で佐賀地裁
佐賀県暴力追放運動センター(暴追センター)が所有権を取得した佐賀市の中心市街地の暴力団事務所に関し、暴力団に対し明け渡しを求めて提訴した訴訟の第1回弁論が13日、佐賀地裁で開かれた。暴力団側は出廷しなかったため、争わないとみなされて結審した。来年1月10日に判決が言い渡され、明け渡し請求が認められる見通し。 暴追センターは6月、指定暴力団道仁会系の事務所の建物と土地の所有権を取得した。その後も暴力団関係者が事務所として使用し続けているため、8月に訴訟を提起した。事務所の使用料に相当する金額(月額7万円)を損害賠償として支払うことも求めている。 暴追センター側の代理人弁護士は「法的手続きは順調に進んでいる。このまま立ち退きを実現していければ」と述べた。
中島幸毅