阪急阪神ホールディングス定時株主総会で会場に向かう株主ら＝大阪市北区（甘利慈撮影）

阪急阪神ホールディングスの株主総会が１４日、大阪市北区の梅田芸術劇場メインホールで行われ、昨年９月に宝塚歌劇団で起きた宙組生の死亡問題について株主から厳しい意見が飛び交った。 男性株主は「現在の宝塚歌劇団の理事長、村上浩爾さんは全く信頼に値しない。直ちに解任していただきたい。理事長には阪神電気鉄道出身者を起用すること。タイガースのオーナーが杉山さんという阪急出身者だから問題ないはずです」と持論を述べると、さらに「すべての問題が解決したら角さん、あなたがホールディングスの取締役を辞任してください。安全第一の鉄道事業を営む会社がこのような事件を起こしたのは恥ずべきこと」と角和夫代表取締役会長（７５）を糾弾した。 角会長は「歌劇団の理事長につきましては１２月１日で交代しました。今、まさに新しい理事長の下で改革している。もう少し時間を頂いて、適宜、公表できるものは公表させていただきたいのでもうしばらくお時間を頂きたい」と説明。 さらに「私の去就につきましてはもう私自身も在任の長さを自覚しておりますし、７５歳ですので、近々辞退をしますが、来年まではこのままの体制で行かせていただきたい」と答えた。