「共に過ごしてくれてありがとう」誇り胸に学び舎巣立つ 福島県いわき市の中学校で卒業式と閉校式
吉沢勉校長が卒業証書を手渡し、「由香さんの優しさと笑顔が小さな学校を明るくしてくれた。健康を大切にこれからも励んでほしい」とエールを送った。服部樹理市教育長が告辞を述べた。 白土さんは同級生と後輩がおらず、昨年に先輩を見送ってからは学校生活を一人で過ごした。周囲の支えのおかげでさみしいと感じる機会は少なかったという。白土さんは「みんなの孫のように接してもらった。毎日が楽しく、笑顔が絶えない学校生活だった」と振り返り、「感謝を忘れず、優しい人になりたい」と語った。 小白井中は1885(明治18)年、桶売小の分校として創立し、これまで454人が巣立った。閉校式では、同じ校舎の小白井小・中の歩みを振り返り、集まった住民らが閉校を惜しんだ。子ども3人を通わせた遠藤冬子さん(61)は「住民の集まる場がなくなる」と悲しんだ。 (いわき版)