ジェイ・Zのリリックで学ぶビジネススキル “ヒップホップ初のビリオネア”が語る人生アドバイス
Billboard誌が選ぶ「最も偉大なラッパー」リストにて1位に選出され、ビジネスマンとしても様々な功績を残してきたアイコン、ジェイ・Z。デビュー前から自身のレーベル〈Roc-A-Fella Records〉を立ち上げ、ソロアーティストとしてリリースした14枚のアルバムが全米1位を獲得し、老舗ヒップホップレーベル〈Def Jam Recordings〉の代表を務め、2008年にはエンターテイメント/スポーツ・エージェンシー〈Roc Nation〉を創設した“ヒップホップで最も稼いだアーティスト”だが、彼のリリックからは多くを学ぶことができる。 【動画】ジェイ・Zが歌詞でビジネスについて語った曲たち 米ヒップホップを追っている人であれば、2021年からSNS上で彼に関するとあるテーマが議論されていたことを知っているだろう。それは「500,000ドル(約7500万円)をもらうか、ジェイ・Zとディナーミーティング。どちらがいい?」という議論だ。多くの人がお金をもらうことを選択するなか、リアーナやカニエ・ウェストをビリオネアへと導いた凄腕ビジネスマンであるジェイ・Zから知識やアドバイスを伝授されることは7500万円以上の価値があると語る人もいた。 そのなかで、先日ジェイ・Z本人がその議論に終止符を打ったことが話題になっている。CBS Newsのインタビューに登場した彼は、「アドバイスは全て音楽に込められている」と語ったのだ。 「お金を選んだほうがいいし、その状態で俺は何を言えばいいんだ……そもそも俺のビジネスの知識などは俺の歌詞に全部込められてるし、音楽は10.99ドルで購入できるしな……俺はそんな分が悪い取引を受けろとは言えないな。500,000ドルを受け取って、家に帰ってアルバムを買ってじっくり聴くんだ……そこには全部込められてるからね! 実際に言葉を全てじっくり聴いて、言っていることを全て繋げ合わせたら、そこには全てがあるとわかるだろう。俺がラップ内で起こると言ったことは全て起こったし、俺がやりたいと言ったことも、全て実現した。そこには既に俺の人生と旅のブループリントがある」 「ヒップホップで社会を生き抜く!」第24回では、ジェイ・Zの歌詞に込められているビジネスアドバイスと、彼が実際にどのような行動を起こしてきたかを紹介したい。