（ブルームバーグ）： フランスのエルメス・インターナショナルが24日発表した７－９月（第３四半期）の売上高は、市場予想を上回る伸びとなった。高級品市場が低迷する中で、同社製品に対する強い需要が示された。

エルメスの資料によれば、７－９月の売上高は為替変動を除いたベースで前年同期比11.3％増加した。

顧客に富裕層の多いエルメスは競合企業よりも堅調な業績を維持。富裕層の消費は、強い購買意欲を見せる顧客よりも変動が小さい傾向があり、同社はまたハンドバッグなど人気商品に関し強い価格決定力を持っている。

エルメスの７－９月売上高は欧州と日本、米州でいずれも予想を上回ったが、中国を含む地域では１％増にとどまり、予想（2.3％増）に届かなかった。

時計部門を除く全部門が伸びたものの、時計部門は18％の落ち込みと、予想を大幅に超える低迷となった。

この日の業績発表前、ブルームバーグ・インテリジェンス（ＢＩ）のアナリスト、デボラ・エトキン氏は「エルメスが誇る高級品業界における不屈の強さは、ここ数四半期で最大の試練に直面している」と述べていた。

アナリストらはエルメスの実質的な７－９月増収率を10.5％と予想していた。

原題：Hermes Sales Climb as Birkin Bag Maker Shows Resilience、Hermes Faces Slowest Quarter in Years as Luxury Woes Spread　 （抜粋）

--取材協力：Angelina Rascouet.

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