「世帯年収1000万円」なのに貯金ができない?!「高所得貧乏」にありがちなNG行動3つ!
「世帯年収1000万円」で貯金ができていない世帯はどれくらいあるのか
では、世帯年収1000万円の世帯は実際にどれくらい貯蓄ができているのでしょうか。 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【二人以上世帯調査】令和4年調査結果」によると、世帯年収1000~1200万円未満の貯蓄額の分布は以下のとおりです。なお、貯蓄には預貯金のほかにも株式や投資信託、積立型保険、個人年金保険などを含みます。 ●世帯年収1000~1200万円未満世帯の貯蓄額 貯蓄額 割合 ・非保有 12.2% ・100万円未満 5.3% ・100~200万円未満 6.1% ・200~300万円未満 1.6% ・300~400万円未満 3.3% ・400~500万円未満 3.3% ・500~700万円未満 4.1% ・700~1000万円未満 9.8% ・1000~1500万円未満 13.1% ・1500~2000万円未満 5.7% ・2000~3000万円未満 9.8% ・3000万円以上 23.7% ・無回答 2.0% ・平均 2556万円 ・中央値 1000万円 世帯年収1000~1200万円世帯の貯蓄の中央値は1000万円とやはり高いです。一方で、貯蓄が100万円未満の世帯も17.5%あります。 年収は多くても貯蓄ができていない世帯が意外と多いことに驚く人もいるかもしれません。
「高所得貧乏」にありがちなNG行動3つ
世帯年収1000万円の世帯でも貯蓄ができていない世帯が意外と多いことを確認しましたが、なぜ高所得にも関わらず貯蓄ができないのでしょうか。 「高所得貧乏」にありがちなNG行動を3つ紹介します。 ●NG行動1.先取り貯蓄をしない 「高所得貧乏」にありがちなNG行動1つ目は、先取り貯蓄をしないことです。 先取り貯蓄とは、事前に貯蓄に回す金額を決めておいて、残ったお金で生活する方法です。例えば、毎月60万円が給与として入る場合、そのうち10万円を先に貯蓄用口座に移して残りの50万円で生活します。先取り貯蓄をすることで確実な貯蓄が可能です。 ただし、貯蓄ができていない人は事前に貯蓄をせずに余ったお金を貯蓄に回そうとします。これでは、入った給与を使いたいだけ使える状態のため、なかなか貯蓄ができません。 貯蓄ができない世帯は、先取り貯蓄をするように心掛けてみてください。 ●NG行動2.固定費を気にしない 「高所得貧乏」にありがちなNG行動2つ目は、固定費を気にしないことです。 保険料やサブスク料金、携帯料金などの固定費は、一度契約すると毎月継続して支出が発生します。そのため、気付いたら固定費の支払いが高額になっているケースも珍しくありません。 毎月5万円の固定費がかかっている場合、年間で60万円、30年間で1800万円もの支出です。固定費を払っているサービスが本当に必要なものかを定期的に見直すことで、お金が貯まる家計を目指してみてください。 ●NG行動3.高額なローンを組む 「高所得貧乏」にありがちなNG行動3つ目は、高額なローンを組むことです。 一般的に、高所得世帯は銀行などの融資審査に通りやすく高額なローンを組めます。そのため、高額なローンを組んで高級住宅などを購入しがちです。 ただし、高額なローンは家計を大きく圧迫します。また、返済中は返済に充てるお金を稼ぐために働き続けなくてはいけないため精神的なストレスを抱える場合も多いです。 住宅ローンなどの高額なローンを組む際は、ローン金額が無理なく返済できる金額かをよく検討しましょう。