「温泉マル秘大作戦」より

ＢＳ松竹東急(全国無料放送・BS260ch)の放送枠「6時のミステリー」(平日夜6:06-)では、11月30日(木)～12月11日(月)の8回にわたり、「温泉マル秘大作戦」の第11話～第18話(最終話)を放送する。本作は、主演の森口瑤子が旅館コンサルタントとして経営難の旅館を立て直そうと奮闘する中で、事件に巻き込まれていくミステリードラマだ。 【写真】小沢真珠をまっすぐ見つめる森口瑤子 ■旅館経営のスペシャリストが事件解決と旅館の再建に挑む 2004年から2016年にかけて、テレビ朝日系で放送されていた本作。城ノ内コンサルティングの社長・城ノ内愛子(野際陽子)の指令のもと、社員たちは日本全国の経営不振に苦しむ旅館を立て直すために派遣されるのだが、そこでなぜか毎回殺人事件に巻き込まれてしまう。本作では、事件解決と旅館の再建に挑む社員たちの姿が描かれている。 主演の森口が演じるのは、ファイナンシャルプランナーの資格をもつ旅館経営のスペシャリスト、星野さつきだ。そして、さつきとともに旅館の立て直しに奮闘するのは、東幹久演じる創作料理が得意な島慎之介、村田雄浩演じる温泉のスペシャリストで元刑事の岩田幸平、高樹マリア演じる館内装飾やおもてなしのスペシャリスト森田梢の3人だ。 本作では、実在するホテルや旅館が実名で舞台として登場するのも見どころの1つ。ブログやホームページ上でドラマ撮影の様子などが語られていることもあり、例えば仙台秋保温泉の「ホテル瑞鳳」のホームページでは「当館スタッフと女優さんが混ざっております!!」と紹介。実際のスタッフも作品に出演していることが伺える。 ■世界遺産が点在する「那智勝浦」を舞台に連続殺人事件が発生… 11月30日(木)放送の第11話は、世界遺産が点在する和歌山県の那智勝浦が舞台。南紀勝浦温泉のマンモスホテル「ホテル浦島」からの依頼を受けたさつきたちが立て直しを進めていると、近くで平安衣装姿の幽霊騒動が起こり、連続殺人事件へと発展。そんな中、ホテルに滞在していた旅行雑誌記者の女性に岩田が恋心を抱く。 12月1日(金)放送の第12話では、さつきたちが北海道の洞爺温泉郷にそびえ立つ大型ホテル「洞爺サンパレス」の経営再建に乗り出す。その合間に、さつきは城ノ内オフィスの先輩・原田加代子(高瀬春奈)の結婚式に出席するのだが、パーティの最中に加代子が突然昏倒し、帰らぬ人に…。岩田は、遺体の状況からヒ素中毒と判断し、調査をはじめる。 12月4日(月)放送の第13話は、宮城県仙台市にある秋保(あきう)温泉郷のホテル「瑞鳳」が舞台。離れでのおもてなしを、さらに心温まるものにするため、さつきと梢は和式礼法を取り入れた美しい配膳の仕方を指導していた。そこへ、“数日後にホテルで開催予定の「宮城県地域医療の会」を中止しないと死者が出る”という脅迫状が届く。 12月5日(火)放送の第14話の舞台は、岩手県八幡平のホテル安比グランド。オフシーズンの夏場に集客するため、新メニューの考案や、ホテルを拠点とした長期滞在の企画などアイディアを出し合うさつきたち。そんな中、ホテル安比グランドの従業員・及川里菜(北川弘美)の実家でもある旅館・松川荘で、里菜の姉・千恵が何者かに殺害されてしまう。 ■島根県玉造温泉にて岩田がプロポーズしようとした女性が殺されてしまう… 12月6日(水)放送の第15話は、島根県玉造温泉が舞台。城ノ内コンサルティングのメンバーがホテルに到着すると、先に到着していた岩田が民謡歌手の高野和歌子(秋本祐希)と見合いをしていた。彼女をすっかり気に入った岩田は、プロポーズするつもりだという。ホテルの支配人・樫山高志(中西良太)と、ホテルのメインバンクから出向してきた女将の姫島珠緒(藤吉久美子)とともに再建策を検討するメンバーたちだったが、そこへ和歌子が殺されたという連絡が入る。 12月7日(木)放送の第16話の舞台は、鹿児島県指宿にある温泉旅館「白水館」。おもてなしの心を大切にする社長の泉康太郎(林与一)に対して、次期社長候補で娘の華(小沢真珠)は“おもてなし”や“わびさび”などは非合理的だとして、人員整理やコスト削減を進め従業員から不評を買っていた。そんな華の社長教育のために呼ばれたメンバーだったが、華に一方的に解雇を言い渡され、揉めていた植木職人の織部茂(林和義)がその翌朝に遺体で発見される。 12月8日(金)放送の第17話でさつきたちは、香川県琴平にある「ことひら温泉　琴参閣」の新支配人・大迫俊充(石橋保)の教育をすることになる。そんな大迫にとって中居の北浦ちひろ(東風万智子)は頼りになる存在だったが、フィアンセが作った借金の件で、本島(ほんじま)の当主・塩田原明彦(平賀雅臣)からしつこく付きまとわれていた。そんなある日、本島で明彦の刺殺体が発見される。 12月11日(月)放送の第18話の舞台は北海道の知床にある「知床グランドホテル　北こぶし」。さつきはホテルのブログを開設するとともに、独自の世界自然遺産ツアーを組むため、従業員へのネイチャーガイド研修を行う。そして島は、社長の北村奈美(笛木優子)の幼なじみで新たに雇われた料理人の広瀬拓郎(斉藤陽一郎)とともに、厨房の改革に着手していた。そこへ奈美のもう一人の幼なじみ・田中英治(河相我聞)が宿泊客として現れる。田中は奈美の元夫で、職がないから広瀬のように雇ってくれと絡んでくる。そんな中、東京から来た一人客の蓮見冴子(大島さと子)が不可解な転落死を遂げる。