復帰コンサートで歌声を披露した橋幸夫（カメラ・池内　雅彦）

　歌手の橋幸夫が２６日、さいたま市内で「橋幸夫フィルムコンサート」を開催し、昨年５月の引退から約１年ぶりに歌手活動を再開した。 　歌手活動の引退を撤回した“謝罪会見”から約１０日。所属する「夢グループ」の社長で、通販ＣＭでもおなじみの石田重廣氏の呼び込みを受けた橋は「今日、デビューしたばかりでございます」と頭を下げながら登場した。客席のファンから万雷の拍手が送られると「みなさん、うれしいですか？」と満面の笑みを浮かべ、デビュー曲「潮来笠」や、日本レコード大賞を受賞した「いつでも夢を」など全５曲を熱唱。ブランクを感じさせない歌声を届けた。 　８０歳の誕生日だった昨年５月に歌手活動を一時引退。しかし、「ファンの方から『何十年も応援しているのに勝手に消えたんですね』って言われ、自分へ『ばか者！』って言いました。歌の素晴らしさ、皆さんの応援のすごさをもう一回楽しみたいと思いました」と一念発起して復帰を決意した。５月３日には８１歳の誕生日を控えていることから「は～い（８１）って戻ってきた。まだ若いんだなって思いました」と心の内を赤裸々に明かした。 　今後は継続的にステージへ立ち続けるといい、「もうやめませんよ、絶対に！」とこの日一番大きな声で宣言。会場をぐるっと見回し、「声が枯れて出なくなるまで歌い続けたい」と若々しく誓いを立てた。