松田力也「後輩なんで、泣く役はもらおっかな」…田中史朗の涙の引退会見に松島幸太朗とサプライズ駆けつけ
ラグビー元日本代表SHでW杯3大会に出場した田中史朗(東葛)が24日、都内で会見し、涙ながらに今季限りで現役引退することを表明した。黒のスーツ、青のネクタイを締めた田中は「わたくし田中史朗は、今季終了をもちまして、現役を引退することを決めましたので、皆様にご報告させていただきます」と決意を語った。 会見の終盤には、W杯で日本代表として共闘したBK松島幸太朗(東京SG)とBK松田力也(埼玉)がサプライズで駆けつけ、田中をねぎらった。2人の姿を見た田中は、驚きつつも涙をこらえきれずに大号泣。「ほんまに、ありがとう!」と感謝を込めた。 15年、19年W杯で共にプレーした松島は、所属先サントリーのウイスキー「山崎」を持参し、手渡した。「これからどういうステージに行くか、分からないけど、何をするにしても一生懸命な人。これからも普及に向けてもそうですし、僕も手伝えることがあれば参加したい。お疲れさまの一言」と優しく言葉をかけた。 京都・伏見工高(現京都工学院)の後輩で、19年W杯代表の松田は「僕は中学の頃から知っています。当時はほんまにすごい人というイメージがあった。いろんなことをプレーでも、ラグビー以外でも教わった。さみしいし、フミさんが残してくれたものをラグビー界がつないでいかないといけない。涙を最後に近くで見られて良かったです。(代表で)泣く役はもらおっかな」と笑いを誘い、愛情たっぷりに思いを伝えた。
報知新聞社