トークイベントに臨んだ錦織圭（右）と小田凱人＝有明コロシアム（奥村信哉撮影）

男子テニスの木下グループ・ジャパン・オープン（25日開幕、東京・有明テニスの森公園）に出場する元世界ランキング4位の錦織圭（ユニクロ）と、車いすの部でシングルス2連覇を狙うパリ・パラリンピック覇者の小田凱人（東海理化）が試合会場でトークイベントに臨み、6年ぶりの出場となる錦織は「なるべく多く試合をしたい。いいプレーを見せられるよう頑張る」と抱負を述べた。「このコートを満員にしたい」と語った小田はパラリンピック準決勝で破った銅メダリストのグスタボ・フェルナンデス（アルゼンチン）の名を挙げ、「彼のテニスは面白い。迫力が届くと思う。この舞台で戦いたい」と日本での再戦を心待ちにした。 34歳の錦織に対し、小田は18歳。司会者から仲はいいのかと聞かれた錦織は「年の差が結構あるので、仲良しって言っていいのかわからないですけど、もう仲良しです」と笑顔で返した。 今後の目標について、世界ランキング200位の錦織は「またトップの場所に戻ってプレーしたい」と100位以内への早期の返り咲きを誓い、世界1位に復帰した小田は「ここから長い間、1位で居続けたい。次の全米オープンを取ったら（四大大会を）全部制覇するので来年勝ちたい。日本で車いすテニスをもっとメジャーにしていきたい」と鼻息が荒かった。