何度もチームを救った元日本代表GK。ヴォスクオーレ仙台をF1に上げるために帰ってきた税田拓基「試合中に泣いたのは初めて」【Fリーグディビジョン1・2入替戦|ミックス/北海道vs仙台】
2月18日、駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場にてFリーグ2023-2024ディビジョン1・2入替戦の第2戦が行われ、エスポラーダ北海道とヴォスクオーレ仙台。仙台が4-1で勝利し、ディビジョン1昇格を決めた。 2試合を通じて圧巻のプレーを見せた。税田拓基は、タイミングの良い飛び出しと、シュートへの反応の速さで、北海道のチャンスをことごとく封じてみせた。4-1となってF1昇格が目前に迫ると、タイムアップのブザーを待たずして涙が流れた。 仙台のFリーグクラブライセンス不交付に伴って、バルドラール浦安に移籍。ただ、仙台がF2に参戦することが決まると、クラブの力になりたいと戻ってきた。日本代表候補にも名を連ねた実力者は、F1での戦いを心待ちにしている。
仙台の存在感を見せたい
──F1昇格を決めた瞬間、税田選手の目には涙が浮かんでいましたが。 もっと冷静でいられるかなと思ったんですけど、自分でも驚くぐらい、涙が出てきて……。個人としても今シーズンは怪我をして苦しい時間が長かったのですが、この入替戦に向けてやってきました。そして、自分たちでF1昇格という結果をつかむことができて、走馬灯じゃないですけど、感極まってしまったのかもしれません。率直にうれしいです。 ──試合中に涙が出たことは今までにもあった? いや、ないです、ないです(笑)。それぐらい仙台をF1に上げたいという気持ちが強かったんだと思います。チームとしての強さも再発見できましたし、こういう試合を勝ち切れたのは良い経験になりました。次はF1で残留争いにならないように、来シーズンに向けて積み重ねていきたいです。全日本選手権もあるので、そこでも仙台の存在感を見せられるようにしたいです。 ──2試合を通じてかなりの被シュート本数でした。 室田(祐希)選手という圧倒的な個がいるなかで、そこへの対策はしっかりしていました。昨日も今日も(室田に)決められてはしまったんですが、昨日は第2PKで、今日はパワープレーからだったので、ある程度は抑えられたんじゃないかなと思います。(第1ピリオドの最後の失点は)ズレてしまったところは、僕が出るのが役目だったので修正しなければいけません。 ──税田選手といえばパワープレー返しでゴールを決めることが多いのですが、今日は決まりませんでした。 全然ダメでしたね(苦笑)。でも、パワープレー返しは決められたらいいなぐらいで、まずは最小失点で終えることが大事だとは思ってました。 ──まさに、2試合を通じて税田選手のセーブが何度もチームを救ったと思います。 苦しいシーズンの中で、最後にチームの役に立てたのは、自分を褒めたいなというのがあります。とりあえず……疲れました(笑)。
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