頼れる広島4番・小園 打点挙げれば5戦5勝 首位虎に1・5差「全部勝ってひっくり返してやろう」
「広島2-0巨人」(17日、マツダスタジアム) 勢いが止まらない!広島の小園海斗内野手(23)が初回に戸郷から決勝打となる適時二塁打を放つなど、2安打1打点の活躍を見せた。4番で起用され始めた7日以降、打点をマークした5試合でチームは全勝。得点圏打率リーグトップの・484と抜群の勝負強さで存在感を放っている。チームは今季4度目の完封勝ちで首位とは1・5ゲーム差。頼れる若鯉がチームをけん引する。 【写真】頼もしい4番にエース右腕も深々感謝 めっちゃ照れてる 試合を決めたのは、またしても小園のバットだった。試合開始間もない中、本拠地の鯉党をうならせる一打。「初回に打席が回ってくるということは走者がいるということなので、準備はできている。準備をしっかりしている中で(打席に)入れている」と、驚異的な勝負強さの要因を明かした。 初回だ。今季3度目の対戦となった戸郷に対し、1死三塁と絶好の先制機を迎える。菊池は3球目にスクイズを試みるもファウルに。結果的に三振に倒れ、嫌な流れになりかけたところで打席を迎えたが、関係なかった。「そんなに気にせず(打席に)入れました」。低めのフォークをうまく拾い、右翼線への二塁打で先制点をもたらした。 4番で起用され続けている7日・阪神戦(甲子園)以降、小園が打点を挙げればチームは5戦全勝。打線の中心として申し分ない活躍が続いている。得点圏では31打数15安打でリーグトップの打率・484をマーク。「冷静にできるかっていうのが一番かなと思う。結果はあとで考えて、まずは冷静に、冷静にというのを意識している」。走者を置いた場面でも慌てず、頭の中を整理出来ているのが結果につながっている。 今季2勝目を手にした大瀬良は、小園とともに上がったお立ち台で「うちの4番ですから」と太鼓判。「毎試合ロッカーで“今日もよろしくお願いします”と頭を下げています。次の登板も頼むぞ」と右腕から要望されると「毎日プレッシャーを与えてもらっているので、気持ちを引き締めてやっていきます」と照れくさそうにうなずいた。 新井監督も大きな信頼を寄せる。「打線を線として考えたときに、今はすごく彼が頑張ってくれている。走者をかえす仕事をしてくれている」と7戦で5度の決勝打を放っている若武者に対し、賛辞を惜しまなかった。 この日から始まった2位・巨人との3連戦。3連勝すれば、首位・阪神の結果次第で、今季初の首位に躍り出る可能性もある。「全部勝ってひっくり返してやろうと思います」とヒーローインタビューで高らかに宣言した小園。勢いが止まらない4番がチームの中心にどっしり座っている。