「ロマンチック金銭感覚」関西で上映拡大! 観客が鑑賞料を決める特別企画も実施
2023年に東京ドキュメンタリー映画祭長編部門準グランプリ、第17回田辺・弁慶映画祭フィルミネーション賞を受賞した「ロマンチック金銭感覚」が、関西のミニシアター3館で上映が決定した。10月25日~31日に京都・出町座、11月16日~22日に神戸・元町映画館、11月30日~12月6日に大阪・シネ・ヌーヴォで上映される。 「ロマンチック金銭感覚」は、「お金って、なんだろう?」と法定通貨で隠されてしまった本来の「価値」を問い直す新感覚映画。俳優の緑茶麻悠と映画作家の佐伯龍蔵が共同で監督を務め、独自の金銭感覚を持つ人々に取材を重ねてフィクションパートを交えながら描いた異色のドキュメンタリー。 今回の上映館では、映画のテーマにちなんだ特別企画「金銭感覚上映」を実施する。観客自らが鑑賞料金を決める特別企画の実施に向け佐伯龍蔵監督は、「来場者の皆さんが作品の鑑賞料金を自ら決めることで、本作のテーマそのものを肌で感じていただくことを期待しています。映画館の理解があったからこそ実現したとても貴重な一日なので、ぜひ多くの方にご参加いただきたいです」とコメントしている。 それぞれの劇場の上映初日に実施。監督2人が、それぞれの劇場に企画を相談し、鑑賞後に観客に料金を決めてもらう特別企画が実現した。入場時にガチャガチャのカプセルを観客に手渡し、鑑賞後に自分の納得する金額を入れて戻してもらう。観客がカプセルの中に入れる通貨は「円」以外にも、手持ちの地域通貨や、自分で価値を付与させた自作の地域通貨なども可能とするとしている。なお、シネ・ヌーヴォのみ、オンライン予約の関係上、はじめに入場料金を100円と設定し、オンライン予約、劇場窓口での購入も同じ。他の2館は入場に料金はかからない。 本作は、第17回田辺・弁慶映画祭コンペティション部門受賞作品や受賞監督の新作などを特集上映する「田辺・弁慶映画祭セレクション2024」(8月23日~9月12日までテアトル新宿、9月20日~26日までテアトル梅田で開催)内で上映され好評を博した。なお、第18回田辺・弁慶映画祭は11月8日から10日までの3日間、和歌山県田辺市の紀南文化会館で開催される。